夜空にうっすらと白く輝く天の川。その川のほとりには、はるか昔から一人の偉大な天の神様が住んでおられた。
在夜空中泛著淡淡白光的——便是那條銀河。 在這條河的岸邊,自遠古以來便居住著一位偉大的天神。
神様には織姫という美しい娘がいた。彼女は朝から晩まで機の前に座って、神々や天人たちが身にまとう絹の着物をせっせと織り続けていた。
這位天神有一個名叫織女的美麗女兒。 她從早到晚都坐在織布機前,孜孜不倦地為眾神與天人們織出他們身上所穿的絲綢衣裳。
一方、天の川の向こう岸には、彦星という働き者の青年がいた。彼は天界の牛たちの世話をするのが仕事で、一頭一頭の体を磨き、餌をたっぷり与えてはかわいがっていた。
而在銀河的對岸,則住著一位名叫牛郎的勤勞青年。 他的工作便是照料天界的牛群,把每一頭牛都梳理得毛色發亮,餵得飽飽的,疼愛有加。
二人それぞれの仕事ぶりについては、すでに天界中で評判であった。神様も「二人とも、これほど真面目な働き手はそうそういない」と、日頃から深く感心しておられたのである。
兩人各自的勤勉早已在天界傳為美談。 天神也時常感嘆:「像他們這樣踏實肯幹的好後生,世上可不多見。 」
そんなある日、神様は「これほどの働き者同士なら、夫婦にすればさぞ幸せに暮らすであろう」と、二人を引き合わせることに決めた。初めて会った織姫と彦星は、互いに一目で深い愛情を抱き、まもなくめでたく夫婦となった。
一天,天神心想:「這般勤勉的兩人若結為夫妻,必定能過得幸福美滿。 」便撮合兩人見了面。 織女與牛郎初次相見便一見傾心,不久便順理成章地結為了夫妻。
ところが、結婚を契機に、二人の暮らしぶりはがらりと変わってしまった。一緒にいるのがあまりに楽しすぎるあまり、二人はすっかり仕事の手を止めてしまったのである。
然而以結婚為契機,兩人的生活態度卻來了個一百八十度的大轉變。 因為在一起實在太過快樂,他們竟將各自的工作完全拋諸腦後。
織姫は機の前に座っても、すぐに席を立っては彦星に会いに行ってしまうばかりであった。神々の着物はみるみるうちにすり切れ、新しい一着すら織り上がらない有様であった。
織女即便坐到了織布機前,轉眼便又起身奔向牛郎那裡。 眾神的衣裳眼看著一件件磨破,連一件新的也織不出來。
彦星もまた、牛の世話を放り出して、毎日織姫と笑い興じる始末であった。世話をされなくなった牛たちは、痩せ細って次々に病に倒れていった。
牛郎也把牛群的照料拋到了一邊,每天只顧和織女嬉戲作樂。 無人照看的牛隻日漸瘦弱,接二連三地病倒了。
「夫婦になったまではよかったものの、このままでは天界の暮らしそのものが成り立たなくなりかねない」と、他の神々も顔を見合わせ、頭を抱えはじめた。
「成了親倒是好事,可若再這樣下去,天界的生活恐怕都要難以為繼了。 」其他神祇也開始你看我、我看你,紛紛為此發起愁來。
神様は二人に幾度も注意を与えたが、いっこうに態度を改める様子は見られなかった。ついに我慢が限界に達した神様は、声を震わせて怒りをぶちまけた。
天神幾次三番加以告誡,可兩人絲毫沒有改過的意思。 終於忍無可忍的天神,聲音顫抖地把怒火一股腦地發洩了出來。
「これほど言っても改めぬのなら、お前たちを引き離すほかない。今日この時を境に、二人は天の川を挟んでそれぞれ別の岸に住むがよい」と、神様は厳かに告げた。
「說到這地步還不肯改,就只好把你們分開了。 從此刻起,你們兩人就隔著銀河,分別住在兩岸吧! 」天神嚴肅地宣告道。
そう宣言するや否や、神様は二人をあっという間に天の川の東と西へと引き離してしまった。広く深い天の川を、人の力で渡ることは到底できそうになかった。
話音未落,他便頃刻間將兩人一東一西地分到了銀河的兩側。 銀河又寬又深,僅憑凡人之力根本無法渡過。
二人は来る日も来る日も、川の対岸を見つめては涙にくれるばかりであった。当然のことながら、悲しみのあまり仕事に身が入るどころではなく、織姫の機織りもまた、ぴたりと止まってしまった。
此後,兩人日日望著對岸,唯有以淚洗面。 果不其然,悲痛之中哪還有心思工作,織女的織布機也戛然而止。
あまりの嘆きように、神様もさすがに胸を痛めた末に、ある約束を交わすことにした。「もし以前のようにきちんと働くというのなら、年に一度だけ、七月七日の夜に限って会うことを許そう」と告げたのである。
看著兩人悲痛欲絕,天神最終也於心不忍,決定與他們訂下一個約定。 「只要你們答應像從前那樣安分地工作,每年的七月初七夜裡,我便允許你們見上一面。 」他如此告知道。
その約束を心の支えに、織姫と彦星は再び以前のように、いや、以前にも増して懸命に働くようになった。再会の日を指折り数えて待つことこそが、二人にとって生きる希望にほかならなかったのである。
有了這個約定作為心靈的支柱,織女與牛郎便又像從前一樣——不,比從前更加賣力地投入到了工作之中。 能夠掰著指頭數著重逢之日的到來,正是他們活下去的唯一希望。
そしてついに、待ちに待った七月七日の夜が訪れた。すると、どこからともなく無数のカササギが飛んできて、互いに翼を並べ、天の川の上に一本の白い橋を架けてくれたのである。
終於盼到了那天——七月初七的夜晚。 不知從何處飛來了無數的喜鵲,牠們彼此並翼,在銀河之上為兩人架起了一座潔白的鵲橋。
二人はその橋の上で、一年に一度きりの幸せな再会を果たすことができた。涙ながらに抱き合う二人の姿は、夜空のどこからでも見ることができたという。
兩人便在那座橋上,迎來了每年僅有一次的甜蜜重逢。 據說,他們淚眼相擁的身影,從夜空的任何角落都能望見。
しかし、もし七夕の夜に雨が降ろうものなら、天の川の水かさが増し、橋を架けることがかなわず、二人はその年の再会を諦めるほかない。だからこそ、人々は毎年七月七日が近づくたびに、夜空に向かって晴れることをひたすら祈るのである。
然而,倘若七夕之夜不巧下了雨,銀河水位上漲,鵲橋就無法搭起,兩人也只好放棄這一年的相會。 也正因如此,每逢七月初七臨近,人們都會朝著夜空,虔誠地祈禱那一夜能夠晴朗如洗。