昔々、ある村に、長い間ご主人のために重い荷物を運び続けてきた、年老いたロバがいました。ところが、年を取って力がなくなってくると、ご主人は「もう役に立たないから、捨ててしまおう」と話しているようでした。
很久很久以前,在某个村子里,有一头老驴子,多年来一直为主人驮运沉重的货物。 可是,驴子年纪渐渐大了,力气也越来越不行,主人开始嘀咕:「这家伙已经不顶用了,扔掉算了。 」
それを聞いたロバは「殺される前に、自分から逃げ出すしかない」と思い、家を抜け出しました。「ブレーメンという町へ行って、音楽隊に入るつもりだ」と、ロバは小さく一声鳴きながら、道を歩き始めました。
听到这话的驴子心想:「与其被杀,不如自己先逃走。 」便悄悄溜出了主人家。 「我要去一个叫布莱梅的城里,加入那里的乐队。 」驴子轻轻叫了一声,迈开步子上了路。
しばらく歩いていると、道端で疲れた様子の犬に出会いました。「私はもう年で、狩りができなくなったので、ご主人が殺そうとしています」と犬は言いました。ロバは「それなら一緒にブレーメンへ行こう。お前の声は犬の音楽にぴったりだ」と誘いました。
走了一段路,他在路边碰到了一只一脸疲惫的狗。 「我年纪大了,再也跑不动猎物,主人正打算除掉我。 」狗说。 驴子便邀请它:「那你就跟我一起去布莱梅吧。 你的声音正好可以唱犬乐曲。 」
少し進むと、今度は道に座り込んでいる老いた猫に会いました。「鼠が捕れなくなったから、おばあさんに川へ捨てられそうなんです」と猫が泣くので、彼も仲間に加えました。
又走了一段,路中间坐着一只苍老的猫。 「我抓不到老鼠了,女主人正想把我扔进河里。 」猫一边哭一边说,驴子和狗便也把它收作伙伴。
さらに進むと、明日スープにされそうな鶏も加わりました。
再往前走,一只第二天就要被做成汤的公鸡,也加入了队伍。
四匹はにぎやかに鳴きながら、ブレーメンを目指して歩き続けました。しかし、町まではまだ遠く、夜になってもなかなか着きません。森の中で泊まる場所を探していると、高い木の上から眺めていた鶏が「あそこに明かりが見える」と教えてくれました。
四个伙伴热热闹闹地一边叫,一边继续朝布莱梅赶路。 可是城里还很远,天黑下来都没有到。 他们在森林里找过夜的地方,公鸡飞到一棵高高的树上眺望,告诉大家:「那边有灯光。 」
光のする方へ近づいてみると、それは森の奥にある一軒の家でした。窓からそっと中を覗くと、なんと泥棒たちが盗んだお金とごちそうを並べて、楽しそうに食事をしているところでした。
一行人朝光亮走过去,发现森林深处真的有一座房子。 轻轻从窗子向里一看,屋里竟有几个强盗,把抢来的金子和满桌的酒菜摆在一起,正吃得高兴。
「私たちもあのごちそうが食べたい」と動物たちは思いました。みんなで相談して、ロバの背中に犬が乗り、犬の背中に猫が乗り、猫の頭の上に鶏が乗りました。そしてみんなで、声を合わせて窓に向かって思い切り叫びました。「ヒーホー!ワンワン!ニャー!コケコッコー!」
「我们也想吃那些好东西。 」动物们这样想着,商量了一下,狗就跳到了驴子背上,猫又跳到狗的背上,公鸡再站在猫的头顶。 然后,大伙儿一起对着窗子使出全力大叫:「咴咴—! 汪汪! 喵—! 喔喔喔—! 」
突然の大きな音と、窓に映った変な影に、泥棒たちは「化け物が出た」と叫んで、ごちそうも何もそのままに、慌てて森の中へ逃げていってしまいました。
窗户上突然映出一团古怪的影子,加上震耳的吼叫,强盗们吓得大喊:「妖怪来了! 」连酒菜都不要了,慌慌张张地朝森林深处逃走了。
動物たちは家の中に入り、お腹いっぱいごちそうを食べました。それから、ロバは庭の藁の上、犬はドアの後ろ、猫はかまどの暖かい灰の中、鶏は屋根の上で寝ることにしました。
动物们走进屋子,把肚子吃得饱饱的。 然后,驴子睡在了院子的稻草上,狗趴在门后,猫蜷在还有余温的灶灰里,公鸡飞到屋顶上歇着。
やがて泥棒たちの中で一番勇気のある一人が、こっそり様子を見に戻ってきました。台所に入ると、暗闇でかまどの中の猫の目が光って、彼はそれをろうそくの火だと思い、近づきました。猫は驚いて泥棒の顔をひっかきました。
过了一会儿,强盗中胆子最大的那一个,悄悄地回来探看情况。 他刚走进厨房,灶里两点亮光闪了一下,他以为那是蜡烛,便走近过去看。 原来是猫的眼睛。 猫吓了一跳,一爪子挠到了他的脸上。
逃げようとした泥棒を、ドアの後ろで犬が噛み、庭ではロバが後ろ足で蹴り、屋根の上では鶏が「コケコッコー」と大きく鳴きました。やっと仲間のところへ戻ってきた泥棒は、震えながら言いました。「あの家には恐ろしい魔女がいる。爪で顔を切り裂き、ナイフで足を刺し、棒で背中を殴って、屋根の上から『泥棒を捕まえろ』と叫ぶ怪物までいるんだ」。
强盗想逃,门后的狗咬住了他的腿,院子里的驴子又用后腿狠狠踢了他一下,屋顶上的公鸡也使劲地叫了一声「喔喔喔—! 」他好不容易回到同伴身边,浑身发抖地说:「那家里有个可怕的女巫,用指甲抓我的脸、拿刀刺我的腿、用棍子打我的背,屋顶上还有个怪物在喊『把贼抓住』。 」
それを聞いた仲間たちも、二度とその家には近づきませんでした。動物たちは結局ブレーメンへは行かず、その家でずっと仲良く暮らしたそうです。
其他强盗听了,从此再也不敢靠近那座房子。 结果,动物们终究没去成布莱梅,据说就在那座屋子里和和睦睦地过了一辈子。