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JLPT N3故事

こぶとり爺さん摘瘤爷爷

鬼の宴会で踊って頬のこぶを取ってもらう老人と、それを真似た隣人のお話。在鬼怪宴会上跳舞被摘掉脸上肉瘤的老人,与有样学样的邻居的故事。

むかしむかし、右の頬に大きなこぶのあるおじいさんが住んでいました。働き者だったので、こぶがあっても気にせず、いつものように山へ木を切りに出かけていました。

很久很久以前,有一位右脸颊上长着一个大肉瘤的老爷爷。 因为他是个勤快人,根本不把肉瘤当回事,照样天天上山砍柴。

ある日の夕方、空がにわかにかき曇り、激しい雨が降り出しました。おじいさんは大きな木のうろを見つけ、そこでしばらく雨やどりをすることにしました。やがて疲れて、うろの中でうとうとしてしまったのです。

一天傍晚,天空忽然阴沉下来,大雨倾盆而至。 老爷爷在山中找到一棵大树的树洞,决定在里头躲一阵子雨。 不一会儿,疲倦的他便在洞里迷迷糊糊地打起盹来。

真夜中、外からにぎやかな笛や太鼓の音が聞こえてきました。そっとのぞいてみると、ぞっとするような姿の鬼たちが、たき火を囲んで宴会を開いていたのです。

到了半夜,外头传来了热闹的笛声和鼓声。 他悄悄地往外一瞧,只见一群面目可怕的鬼怪围着一堆熊熊大火,正开着宴会。

鬼たちはお酒を飲んだり歌ったりして、それは楽しそうでした。最初はこわくてふるえていたおじいさんも、見ているうちにだんだん気持ちがうきうきしてきました。

鬼怪们又是喝酒又是唱歌,看上去开心得不得了。 一开始还吓得发抖的老爷爷,看着看着,心里也渐渐高兴起来了。

おじいさんはもともと踊りが大好きだったので、こぶがあるにもかかわらず、思わず外へ飛び出し、鬼たちの輪の中で踊り始めました。手や足の動きはなめらかで、表情も生き生きとしています。

老爷爷原本就喜欢跳舞,尽管脸上有那个肉瘤,他还是忍不住跳了出去,加入了鬼怪们的圆圈。 手和脚的动作干净利落,神情也十分生动。

「これは見事な踊りじゃ」と鬼の親分は手を打って大喜びしました。宴会は夜明け近くまでにぎやかに続き、おじいさんも踊り疲れるまで楽しみ続けたのです。

「这舞跳得真精彩! 」鬼首领拍手大喜。 宴会一直热闹到天快亮的时候,老爷爷也尽情跳到了筋疲力尽。

「明日の夜もぜひ踊りに来てくれ。約束を破らないように、お前のこぶをわしらが預かっておこう」と親分は言い、おじいさんの頬から大きなこぶをきれいに取り去ってしまいました。

「明天晚上一定还要来跳哦。 为了让你别失约,我们先把你的肉瘤替你保管着,」首领说着,干净利落地把老爷爷脸上的大肉瘤摘了下来。

びっくりするほど軽くなった頬を撫でながら、おじいさんは夜明けの山道を大喜びで家へ向かいました。事のしだいを聞いたおばあさんも、おじいさんの顔を何度も見つめては泣いて喜んだということです。

抚摸着轻得让人惊讶的脸颊,老爷爷在天将亮的山路上欢天喜地地往家走。 听了事情经过的老奶奶,据说也是看着老爷爷的脸,一次次落下高兴的泪水。

この話は、たちまち村中に広まりました。隣に住む、左の頬にこぶのあるおじいさんは、それを聞いて「自分も鬼に頼めば、こぶを取ってもらえるに違いない」と考えました。

这件事很快就传遍了整个村子。 隔壁住着一位左脸颊上有肉瘤的老爷爷,他听了之后心想:「我也去求鬼怪,肯定也能把肉瘤摘掉。 」

その夜、隣のおじいさんは同じ山へ出かけ、同じ木のうろに隠れました。やがて鬼たちの宴会が始まると、彼は無理やり輪の中に飛び込んで踊り出しました。

当天夜里,隔壁的老爷爷便去了同一座山,躲在同一棵树的树洞里。 等到鬼怪们的宴会一开始,他就硬挤进圆圈里跳起舞来。

しかし、隣のおじいさんは踊りが下手で、ぎこちなく足を踏んでばかりいます。鬼たちは「これではせっかくの酒もまずくなる」と腹を立て、「もう来るな。これを返してやるから帰れ」と怒鳴りました。

可是,隔壁的老爷爷舞技很差,每一步都笨拙得很。 鬼怪们勃然大怒,骂道:「这样下去连酒都要被你跳没味了。 别再来了,把这个还给你,给我滚! 」

そして、昨日預かった大きなこぶを、隣のおじいさんの右の頬にくっつけてしまったのです。結局、隣のおじいさんは両方の頬に重たいこぶを抱えて、すごすごと家に帰るしかありませんでした。同じことをしたつもりでも、心がけ次第で結末はずいぶん違うものですね。

说着,就把昨天替别人保管的大肉瘤,啪地一下贴到了隔壁老爷爷的右脸颊上。 结果,可怜的他只好两边脸都顶着大肉瘤,灰溜溜地回了家。 同样的事情,怀着不同的心态去做,结局竟会差得这么远啊。

— 完 —