むかしむかし、ある遠い国に、アラジンという貧しい少年が住んでいました。父を早くに亡くし、母と二人で苦しい暮らしを続けていたのです。

ある日、見知らぬ男が訪ねてきて、「わたしはお前の伯父だ」と名乗りました。立派な服を着たその男は、アラジンを商売の旅へ連れて行くと言い、母は喜んで息子を送り出しました。

しかし、男の本当の目的は、砂漠の奥にある魔法の洞窟から、古いランプを手に入れることだったのです。男はアラジンに魔法の指輪を渡し、「洞窟の宝に触れずに、ランプだけを持って帰ってこい」と命じました。

アラジンが洞窟に入ると、金や宝石が山のように光っていました。約束を守ってランプだけを取り、戻ろうとしたとたん、男は怒り出し、入り口の岩を閉じてしまいました。指輪さえあればアラジンはもう必要ないと考えたわけです。

真っ暗な洞窟の中で、アラジンは思わず指輪をこすりました。すると巨大な魔神が現れ、「ご主人様、何でもお望みのままに」と低い声で言いました。アラジンはその魔神のおかげで、無事に家へ帰ることができました。