チーフアナリスト
まずはこのグラフを見てくれ。直近のインフレ率の高止まりは、資源価格の高騰と慢性的な人手不足が相まって、想定をはるかに上回るペースで実体経済を圧迫している。
リサーチャー
しかし、先月政府が打ち出した大規模な金融緩和策を踏まえれば、短期的には市場に資金が流入し、一時的な株価上昇の起爆剤になり得るのではないでしょうか。
チーフアナリスト
確かに、緩和策が市場心理を一時的に改善させる側面は否定できない。だが、それは抜本的な解決策にはあたらず、むしろ将来の財政破綻リスクを先送りしているにほかならないんだ。
リサーチャー
では、為替の動向についてはいかがお考えですか。円安基調が長期化すれば、輸入物価のさらなる上昇は避けようがなく、家計を直撃するのではないかと懸念しております。
チーフアナリスト
まさにそこが厄介でね。円安に伴う輸出企業の収益改善という追い風はあるものの、内需型の中小企業にとっては死活問題だ。一国経済の二極化が、これまでにもまして鮮明になりつつある。