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JLPT N2文化

終身雇用制度

日本の伝統的な雇用慣行とその変化。

終身雇用制度とは、一つの会社に入社してから定年まで働き続ける日本独自の雇用慣行です。戦後の高度経済成長以来、この制度は日本の企業文化の柱として定着してきました。

この制度のもとで、社員は会社に対して強い忠誠心を持ち、会社もまた社員の生活を長期にわたって保障しました。新卒一括採用で入社した若者は、年功序列で少しずつ昇進し、退職金をもらって定年を迎えるのが一般的でした。

しかし、バブル経済の崩壊を契機に、終身雇用の在り方は大きく変わりつつあります。企業は経営を維持するために人件費を削減せざるを得なくなり、非正規雇用が急速に増えました。

グローバル化にともなって、成果主義を導入する企業も増えています。年齢に関係なく能力で評価される仕組みは、若い世代にとっては魅力的です。一方で、安定した雇用が失われることへの不安も根強く残っています。

終身雇用が完全になくなるかどうかは、まだ誰にも分かりません。ただ、一つ言えるのは、働き方の選択肢が以前より多様になっているということです。転職やフリーランスという道もある現代では、自分に合った働き方を見つけることが何よりも大切なのかもしれません。