昔々、ある山の近くの小さな村に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。二人には子供がいなかったので、いつも「子供がいたら、どんなにいいだろう」と話していました。おじいさんは毎朝山へ柴を取りに行き、おばあさんは川へ洗濯に行くのが、二人の仕事でした。

ある日、おばあさんが川で洗濯をしていると、上の方から大きな桃が「どんぶらこ、どんぶらこ」と流れてきました。「こんなに立派な桃は見たことがない。おじいさんと一緒に食べよう」と思って、おばあさんは桃を家に持って帰ることにしました。

夕方、おじいさんが帰ってきて桃を切ろうとすると、中から元気な男の子が飛び出してきました。二人は驚きましたが、「神様がくださった子に違いない」と思って、「桃太郎」という名前をつけて大切に育てました。

桃太郎はご飯を食べるたびにどんどん大きくなり、村で一番強い男の子になっていきました。ある日、桃太郎は村の人たちが困っているのを聞きました。「最近、鬼ヶ島から鬼が来て、お米や宝物を盗んでいくんです」。