いつもどおり、朝七時半に家を出ました。空はよく晴れていて、今日はきっと気持ちのいい一日になるに違いないと思っていました。改札を通り、ホームに上がるところまでは、まったく普段と同じ朝でした。

ところが、ホームに着いた瞬間、駅員のアナウンスが響きました。「ただいま、強風の影響によって、当線は運転を見合わせております。再開の見込みは立っておりません」とのことです。周りの人たちは一斉にスマホを取り出し、私もつい同じ動きをしていました。

ホームの人は増える一方で、十分もしないうちに階段の途中まで列ができていました。日本の電車は時間に正確だとよく言われますが、自然の力にはかなわないわけです。何があっても定時に動くわけではないということを、改めて思い知らされました。

会社の朝会は九時からで、遅刻するわけにはいきません。とはいえ、ここで待っていてもいつ動くか分からないので、振替輸送の案内を確認することにしました。掲示によると、隣を走る私鉄に乗り換えれば、少し遠回りでも会社の最寄り駅まで行けるとのことでした。