よろしく

他の表記: 宜しく, 宜敷く, 宣しく
JLPT:N5
頻度:

1「適切に・きちんと・うまく」という意味を表す副詞。形容詞「よろしい」の連用形に由来し、改まった書き言葉や定型句で動詞を修飾する。日常会話で単独に使われることは少なく、「よろしく取り計らう」「よろしくご検討ください」のような形で目にすることが多い。ふつう仮名で書く。

表現副詞通常仮名だけで書く

例文

この件は現場の判断でよろしく取り計らってください。

ご多忙のところ恐縮ですが、よろしくご検討くださいませ。

事情をよろしくわきまえて対応してくれた。

2挨拶や依頼の決まり文句として使う表現。「よろしくお願いします」の形で自己紹介、依頼、別れ際などに広く使われ、相手の配慮や協力を求める気持ちを表す。「〜によろしく」の形では「私のことを伝えてほしい」という伝言の意味になる。日本語学習の最初に覚える基本表現の一つ。ふつう仮名で書く。

表現副詞通常仮名だけで書く

例文

はじめまして、田中と申します。どうぞよろしくお願いします。

来週からこのチームに加わります。よろしくお願いします。

お母さんによろしくお伝えください。

じゃあ、後はよろしく!

今年もよろしくお願いいたします。

3「〜よろしく」の形で、「〜のように、〜さながらに」という意味を表す。直前の名詞のような態度・様子で振る舞う、または模した様子であることを比喩的に表現する、やや書き言葉的・文学的な用法。

表現副詞通常仮名だけで書く

例文

彼は王様よろしく上座にどっかりと腰を下ろした。

課長は探偵よろしく事件の細部まで質問してきた。

子どもたちは小さな大人よろしく落ち着いて席に着いた。

4「よろしく〜べし」の形で、「ぜひとも・当然〜すべきだ」という意味を表す古風・文語的な用法。現代の話し言葉ではほとんど使われず、漢文訓読調の文章や古い文献に見られる。

表現副詞通常仮名だけで書く

例文

学ぶ者はよろしく古典をひもとくべし。