1金属などを巻いたりひねったりして作る、力をためてもとに戻ろうとする性質を利用する機械部品。時計・自動車・家具・おもちゃなど、身の回りのあらゆる機械に使われている。漢字「発条」「弾機」「撥条」はいずれも常用漢字外で、現代ではほとんど見ない。書くときは機械・工学的な文脈ではカタカナ「バネ」、やわらかい文章や比喩用法ではひらがな「ばね」が好まれる傾向がある。なお、同じ字を「ぜんまい」と読むと、時計やオルゴールに使う「巻きバネ(mainspring)」を特に指す。
腕時計の中には精密なバネがいくつも組み込まれている。
古いソファのばねがへたって、座るとお尻が沈み込む。
車のサスペンションに使われるバネは、走行中の衝撃を吸収する。
ボールペンを分解したら、中から小さなバネが飛び出した。
2脚や体が弾力に富んでいて、軽やかに跳ねる力。スポーツ選手の脚力や、若々しい身のこなしを表すのに使う比喩的な言い方。「バネがある」「ばねの利いた動き」のように使う。この意味は読みが「ばね/バネ」のときのみで、「ぜんまい」には用いない。
あのバスケ選手は脚にバネがあって、軽々とリングまで届く。
彼の走り方には独特のばねがあって、見ていて気持ちがいい。
年とともに体のバネがなくなってきた気がする。
3次の発展や挑戦に向かう勢いやきっかけとなるもの。「飛躍のばね」「成長のばね」のように、何かを跳ね上げるエネルギー源・足がかりを指す比喩。前向きな文脈で使われることが多いが、「悔しさをばねにする」のように負の感情を原動力に変える表現もよく使われる。この意味も読みが「ばね/バネ」のときのみで、「ぜんまい」には用いない。
若い頃の失敗を、その後の成長のばねにした。
予選敗退の悔しさをバネに、来年こそ優勝を狙いたい。
海外留学が、彼女のキャリアを大きく伸ばすばねとなった。