1ある一人の個人を指す語。性別・年齢・素性などを問わず、人間を一人の単位として表す。
あの人は誰ですか。
電車の中で見知らぬ人に話しかけられた。
困っている人がいたら助けてあげてください。
となりに座っている人が私の同僚です。
2人類・人間全般を指す語。一個人ではなく、種としての人、または人々の集合を表す。
人は社会的な動物だと言われている。
戦争は多くの人を苦しめてきた。
技術の進歩で人の暮らしは大きく変わった。
3生物学的な種としての人、すなわちホモ・サピエンス。学術・科学的な文脈ではカタカナで「ヒト」と表記されることが多い。
ヒトのゲノムはすでに解読されている。
ヒトとチンパンジーは遺伝子レベルでとても近い。
4話し手や当事者以外の他人、世間の人々を指す語。「自分」と対比して使われることが多い。
人の目を気にしすぎないほうがいい。
人の物を勝手に使ってはいけない。
人がどう思おうと、私はこの道を選ぶ。
5その人の性格・人柄・人となりを指す語。「人がいい」「人柄」などの形で使う。
彼は人がいいので、よく頼まれごとを引き受ける。
話してみて初めて彼女の人を知った。
肩書きより人で判断したい。
6ある仕事や役割を任せるにふさわしい人、能力や適性のある人を指す。「人を得る」「人がいない」のように使う。
この仕事を任せられる人がなかなか見つからない。
彼こそチームを率いるにふさわしい人だ。
人を得てこそ事業は成功する。
7一人前の大人、成熟した人を指す語。「人になる」のように使い、大人として認められる存在を意味する。
彼もようやく一人前の人になった。
もう人なんだから、自分で責任を取りなさい。
8話し手自身を「人」と婉曲に呼ぶ用法。相手をなじったり責めたりする場面で「人を〜」「人の〜」の形で用い、「私のことを」のニュアンスを含む。
人をばかにするのもいい加減にしてくれ。
人の気も知らないで、勝手なことを言う。