1物や建物などの正面にあたる位置。「〜の前」の形で、家の前・駅の前のように空間的な前方を表す。
家の前に大きな木が立っている。
駅の前で待ち合わせしましょう。
コンビニの前に自転車を止めた。
2時間的に前であること。以前、〜前(〜分前・〜年前)、「前に〜した」のように、過去や基準時より早い時点を表す。
3年前に日本へ来ました。
映画は10分前に始まった。
前に言ったように、明日は休みです。
3物や列などの先頭・正面の部分。「列の前」「教室の前」のように、後ろに対する前方の部分を指す。
列の一番前に並んでいた。
教室の前に黒板があります。
バスでは前のほうの席に座った。
4前方へ進む方向。「前に進む」「前に出る」のように、進行方向としての前を表す。
もっと前に進んでください。
名前を呼ばれたら一歩前に出てください。
信号が青になり、車が前に動き出した。
5人の面前。「〜の前で」の形で、他人が見ている場・面前で何かをすることを表す。
彼の前で恥をかきたくない。
大勢の人の前で発表するのは緊張する。
子どもの前で喧嘩をしないでください。
6「前〜」の形で、前の・以前のものを示す連体的用法。前ページ・前半・前回のように、直前や過去のものを表す。
前ページを見てください。
前回の会議で決まったことを復習しよう。
試合は前半が終わったところだ。
7(接尾辞)名詞や動詞のます形の後に付き、分量・人数分を表す。二人前(二人分)のように使い、また一人前(十分に一人分の能力がある)を作る。
カレーを二人前お願いします。
彼はまだ一人前の料理人ではない。
8身体や衣服の前部。上着や着物の前面、胸のあたりを指す。
上着の前をボタンで留めてください。
着物の前をきれいに合わせるのは難しい。
9俗に、陰部・下腹部を遠回しに指す言い方。ややくだけた・下品な語感を持つ。
彼は慌ててタオルで前を隠した。
10俗に、前科・前歴(過去の犯罪歴)を指す言い方。「前がある」の形でよく使う(口語)。
あいつは前があるらしいから気をつけろ。
一度前がつくと、就職が難しくなる。