1日光や光が入ってきて、明るくなること。
朝、カーテンの間から光が差した。
雲が晴れて、太陽の光が差してきた。
木々の間から差す光が美しかった。
2ぼんやりとしたものが、少しずつ見えてくること。
霧の中に遠くの山が差して見えた。
夕暮れに街の灯りが差して見えはじめた。
3顔や空などに、色や表情がわずかに現れること。
恥ずかしくて彼女の頬に赤みが差した。
夕焼けが空にオレンジ色を差していた。
その話を聞くと、彼の顔に不安が差した。
4潮が満ちて、水が入り込んでくること。
満潮になり、潮が防波堤の近くまで差してきた。
川に海水が差してくる時間帯は釣りに向かない。
5ふとした感情や気持ちが心にわいてくること。「気が差す」「魔が差す」などの表現で使う。
嘘をついたことに、少し気が差した。
一瞬、魔が差して万引きをしてしまった。
6傘などを頭上に差して開くこと。
雨が降り出したので傘を差した。
日傘を差して歩くと少し涼しい。
二人で一つの傘を差して駅まで歩いた。
7日本舞踊などで、腕をまっすぐ前に伸ばす所作。
師匠に手を差す型を細かく指導された。
8かんざしやピンなど、細長いものを差し入れること。
髪にかんざしを差すと着物姿がより美しく見える。
名刺をポケットにそっと差した。
9刀などを帯にはさんで身につけること。
昔の武士は刀を腰に差して歩いていた。
10相撲で、相手の腕の下に自分の腕を入れて組むこと。
力士は左を差して有利な体勢を作った。
11竿などで水底を突いて、舟を進めること。
船頭は竿を差して舟をゆっくり進めた。
12酒などを杯に注いで、勧めること。
上司の杯に酒を差した。
一杯差してもよろしいですか。
13口紅などをつける、色を加えること。
出かける前に軽く口紅を差した。
頬にほんのり紅を差すだけで顔色が良くなる。
14火をつけること(あまり一般的でない言い方)。
松明に火を差して夜道を進んだ。
15戸や錠を閉めること(古い言い方や方言的な用法)。
夜になると戸を差して家に鍵をかけた。
16動詞のます形の語幹について、「途中でやめる」「〜し残す」という意味を表す接尾語的用法(現代ではほとんど使われない古い言い方)。
読み差した本を、また後で開いた。