差す

さす
JLPT:N5
頻度:
1

(光や太陽が)入ってきて明るくなること。窓や隙間から光が射し込むときに使う。

五段動詞自動詞

例文

朝、窓から日が差して部屋が明るくなった。

木漏れ日が差す公園を散歩した。

雲の間から太陽が差した瞬間、空がきらりと光った。

2

(物や形が)かすかに見え始めること。姿や輪郭が現れてくる場合に使う。

五段動詞自動詞

例文

早朝、霧の中に向こう岸がようやく差して見えた。

遠くの山の輪郭が薄く差してきた。

3

(色や表情が)わずかに加わること。頬や空などに淡い色や感じが現れる場合に使う。

五段動詞自動詞

例文

彼女の頬に赤みが差した。

夕焼けが空に淡い朱色を差している。

その話を聞いて彼の顔に不安の色が差した。

4

(潮や水などが)入り込んで水位が上がること。潮が満ちてくる場合に使う。

五段動詞自動詞

例文

満潮で海水が川に差してきた。

干潮から満潮にかけて潮が差してきたので堤防に注意した。

5

突然、ある感情や気配が急に心に生じること。「気が差す」「魔が差す」のように使われることがある。

五段動詞自動詞

例文

ふと胸に不安が差した。

魔が差して、窓を開けてしまった(※「魔が差す」の用法)。

6

(傘などを)差して持つこと。傘をさす、日傘を差すなど、上にかざして守る動作に使う。

五段動詞他動詞

例文

雨が降ってきたので、彼は傘を差した。

彼女は日差しを避けて日傘を差した。

駅で待っている間、母が子どもに傘を差してあげた。

7

舞踊などで、腕を前方にまっすぐ伸ばす動作を表す。踊りの所作として使われる。

五段動詞他動詞

例文

舞台で彼女は優雅に右腕を前に差してポーズをとった。

8

物を差し入れること。髪にかんざしを差す、カードを差すなど、何かを挿入・取り付ける動作に使う。

五段動詞他動詞

例文

彼女は髪にかんざしを差した。

写真立ての後ろに手紙をそっと差しておいた。

9

刀などを帯に差して身につけること。刀を帯に入れて携行する表現。

五段動詞他動詞

例文

侍は脇差を帯に差して町を歩いていた。

祭りの時、古式の衣装に刀を差す役割の人がいた。

10

相撲で、相手の脇の下に腕を入れて組むこと(相撲用語)。

五段動詞他動詞相撲

例文

力士は右腕を相手の脇に差して勝負を決めた。

11

舟を進めるために棒や竿で地面や水底を突いて押すこと(舟を差す)。

五段動詞他動詞

例文

浅瀬で棒を使って小舟を差しながら進んだ。

12

液体を注ぐ、つぐ、供すること。飲み物を客に差し出す場合などに使う。

五段動詞他動詞

例文

客にお茶を差してから席に着いた。

彼は盃に酒を差して乾杯を促した。

13

口紅や化粧などを塗る、つけること。色をさす表現に使われることが多い。

五段動詞他動詞

例文

鏡を見ながら口紅を差した。

舞台用に頬に紅を差して準備を整えた。

14

火をつける、火を入れて燃やすこと。たいまつや焚き火などに火を付ける場面で使う。

五段動詞他動詞

例文

夜になって松明に火を差した。

15

戸や扉を閉める・固定すること(古い表現や地域差のある用法)。鍵を差すなどと関連して使われることがある。

五段動詞他動詞

例文

夜になり、店主は戸を差して商店を閉めた(やや古い言い方)。

16

動詞のます形の語幹に付いて『途中でやめてしまう』『〜し残す』の意味を表す接尾辞的用法(現代では古風・限られた用法)。

接尾辞五段動詞

例文

(古風)彼は読み差して本を閉じた。

ます形差します
ない形差さない
た形差した
て形差して
ば形差せば
意向形差そう
命令形差せ
可能形差せる
受身形差される
使役形差させる
使役受身形差させられる