1何かをする際の目的や行き先。「当てもなく歩く」「旅行の当て」のように使う。
仕事を辞めたが、次の当てはまだない。
当てもなく町をぶらぶら歩いた。
どこへ行くという当てもなく、ただ電車に乗った。
2実現を見込める見通し・あて。「当てがある/ない」「当てが外れる」のような形でよく使う。仕事や援助、住む場所などに対して使われる。
東京で泊まる当てがあるから安心して行ける。
援助の当てが外れて、計画を変えるしかなかった。
彼女には来年からの仕事の当てがあるらしい。
3頼りにできるもの・人。「当てになる」「当てにする」「当てにならない」の形で使うのが一般的。
あの人の話は当てにならない。
彼の助けを当てにしていたが、来てくれなかった。
天気予報は今日はあまり当てにならない。
4(関西方言)酒のつまみ。お酒と一緒に食べる軽い料理を指す。関西で日常的に使う言い方で、東京などでは「つまみ」「おつまみ」が普通。多くひらがなで「あて」と書く。
とりあえずビールと、あては枝豆で。
この店はあての種類が多くて飲み助には嬉しい。
5接尾的に、衝撃や摩擦から体や物を守るための当て物(パッド・あて布)を表す。「肩当て」「ひじ当て」「ひざ当て」など、衣服や家具の保護具に使われる。
古いコートの肩当てがほつれている。
スケートでは、転んでも痛くないようにひざ当てをつける。
6打撃・一撃を表す古い言い方。現代日本語では単独で使われることはほとんどなく、もっぱら「当て身」(武道の打撃技)、「当て逃げ」(車などをぶつけて逃げる行為)などの複合語の中で生きている。
柔道の試合では当て身技は禁じられている。
駐車場で当て逃げされて、車の傷を直すのに苦労した。
7接尾辞として「〜宛(あて)」の形で、手紙・荷物・メールなどの送り先(受取人)を表す。「山田様宛」「営業部宛」のように使う。「宛」と書くのが最も一般的で、「宛て」と書かれることもある。
封筒に「山田様宛」と書いて、ポストに入れた。
この書類は人事部長宛に提出してください。
母宛の小包が届いた。
8接尾辞として「一人あて」「一世帯あて」のように「〜につき」「〜あたり」の意味で使う。現代では「〜あたり」「〜につき」のほうが一般的で、「〜あて」はやや古風・改まった印象を与える。ひらがなで書くことが多く、「充て」と書かれることもある。
支援金は一世帯あて十万円が支給された。
参加費は一人あて二千円となります。