1自分のすぐ前、目の前の近い場所。
駅の手前でバスを降りたほうが近い。
家の手前にコンビニができた。
その建物は川の手前に立っている。
2目的地や基準となる地点の少し前、到達する直前の位置。
橋の手前で車が渋滞していた。
目的地の手前でトイレに寄った。
改札の手前で友達を待った。
3自分の立場や体面、世間体。「手前を立てる」のように、面目を保つという意味で使われる。
彼は手前を気にして謝ろうとしなかった。
彼は部下の手前、弱音を吐けなかった。
4手先の器用さや技の巧みさ。特に職人や芸事の腕前を指す。
その菓子職人の手前は見事で、細かい飾りが美しい。
舞台での手前が乱れると、全体の印象が悪くなる。
5茶道で、客の前で茶を点てる際の作法・手順(「点前」とも書く)。
今日の稽古では薄茶の手前を習った。
6自分をへりくだって指す謙譲語的な言い方。「手前ども」の形で、商売の場などで今も使われる。
手前どもの店にお越しいただき、誠にありがとうございます。
7主に男性が、目下の相手に向けて乱暴に言う「お前」に近い呼びかけ。威圧的・喧嘩腰な語感がある。
手前、よくもそんなことを言ったな!