手や道具で物を強くたたくこと。殴ったり打撃を与える動作。
彼は怒って壁を拳で打った。
サッカー選手がゴール前でボールを力強く打った。
彼女は子どもが泣くのを見て軽く頬を打った(叱った)。
試合で彼は相手に何度も打たれた。
鐘や太鼓などを打って音を出すこと。時刻や合図を告げるために打つ場合も含む。
寺の鐘が正午を打った。
祭りで若者たちが太鼓を打って街を練り歩いた。
規則的・反復的に打つこと。心臓や鼓動、波などがリズムを刻む様子にも使う。
緊張して心臓が早く打っている。
波が岩を打ち、しぶきが上がった。
感動させる、心を強く動かすこと。または触れて影響を与えること(「心を打つ」など)。
彼のスピーチは聴衆の心を深く打った。
その映画のラストシーンには多くの人が打たれた。
くぎなどをハンマーで打ち込む、注射を打つ(薬を注入する)、ワクチンを接種するなど『何かを押し入れる/挿入する』動作。
釘を板に打ちこんで棚を固定した。
医師は患者にワクチンを打った。
看護師が注射を打ったとき、少し痛みを感じた。
キーボードで文字を打つ(タイプする)、メールや文章を打って送る、情報を入力・送信すること。
急ぎのメールを打って上司に送った。
原稿をパソコンで打つのに慣れている。
欄やフォームに文字や記号を入れて記入する、番号や印を打つ・記入すること。
申込書の氏名欄に自分の名前を打ってください。
レジでバーコードを読み取って金額を打った。
麺やだんごの生地を打って作ること。「うどんを打つ」など、粉をこねて伸ばす製麺の行為を指す。
祖母は毎朝うどんを打っていた。
鍬などで土を打って耕すこと、畑を鍬でたたくようにして作業すること。
春になり、農夫たちは畑を打ち始めた。
水や粉などを撒く、投げる・振りかけるといった意味で用いる場合(儀式や調理の場面での散布を含む)。
神職が清めの水を境内に打った。
料理人は小麦粉を台に打ち、麺を作り始めた。
商売・仕事・行為を行うこと、あるいは賭け事などに手を出すこと。広告やキャンペーンを打つなどの表現も含む。
彼は博打を打って大きな借金を作った。
会社は新製品の発売に向けて大々的な広告を打った。
手付金や保証金など、ある種の支払いをすること(やや古い用法・慣用表現として残る)。
契約のために手付金を打った。
巡礼などで寺社を順に訪れることを表す語(例:札所を打つ、四国を打つ)。
彼は四国八十八箇所を歩いて打った。
衣服の裏地を当てて補強する、裏打ちする作業を指す(裁縫用語としての用法)。
古いコートを直すために、裏に新しい布を打った。
犯罪者を縛る・拘束することを表す古い表現(文語的・歴史的な用法として残る)。
古い記録には逃走犯を打って捕らえたとある。
将棋で駒を盤上に打つ、すなわち駒を置く動作を指す専門用語。
彼は銀を4四に打った。
囲碁で石を盤上に置くこと、また一般に一手を打つことを指す専門用語。
黒が右下に一手打った。