1「新しい・新しく〜した」の意味を漢語名詞などの前に付けて表す接頭辞。「新製品/新型/新人/新入生/新発見/新発売/新婚/新作/新刊」のように、ありとあらゆる二字熟語の頭につく非常に生産性の高い接頭辞で、ニュース・広告・社内文書まで現代日本語で日常的に目にする。読みは「しん」。同じ意味でも、native(和語)の読みでは「にい〜(新妻 にいづま)」「あら〜(新手 あらて)」になり、別のエントリで扱われる。
新製品の発売日が来週に決まった。
うちの部署にも新入社員が3人入った。
新型のスマートフォンに買い替えた。
好きな作家の新作が来月発売される。
新幹線で東京から大阪まで2時間半かかる。
2名詞として「新しさ・新規さ」を表す、やや改まった・文章語的な用法。「新を求める」「古きを捨て新を取る」のような評論・エッセイ・芸術論の文脈に多く、日常会話では「新しさ」「新鮮さ」と言うほうが自然。
芸術家は常に新を求め続けるものだ。
古典の様式に新を加え、独自の作風を築いた。
3「新暦(しんれき/グレゴリオ暦)」の略。日本では明治5年(1872年)に旧暦(太陰太陽暦)から新暦に切り替わったため、歴史資料や年中行事の解説などで「旧」と対比して日付の脇に「新」と書かれることがある。例:「新7月15日」は新暦の7月15日を指す。日常会話で単独に使うことはほとんどなく、暦・歴史・伝統行事の文脈に限られる。
旧暦の七夕は新で言うと8月になることが多い。
4中国史上の王朝の一つ。前漢の外戚であった王莽(おうもう)が前漢を簒奪して建てた短命の王朝(紀元9年〜23年)で、王莽の死とともに滅び、後漢が成立した。中国史・東アジア史の文脈以外で見ることはほぼなく、歴史用語として扱われる。
王莽が建てた新は、わずか15年で滅びた。