1名詞に付けて「〜に関する/〜のような性質を持つ」という意味のな形容詞をつくる接尾辞。現代日本語で最も生産的な造語要素の一つで、「経済的」「論理的」「一般的」「具体的」「社会的」「政治的」「効果的」など、学術・報道・ビジネスのほぼあらゆる文脈に現れる。英語の -ical / -ive / -al / -ic にほぼ相当。
論理的に説明すれば、相手も納得してくれるはずだ。
経済的な理由で、留学を一年遅らせることにした。
もう少し具体的な例を挙げてもらえますか。
この問題は社会的な背景まで考えないと解けない。
効果的な学習法を見つけるのが上達の近道だ。
2やや砕けた使い方で、名詞に付けて「〜のような・〜っぽい性質や雰囲気を持つ」ことを表す。「子供的」「アニメ的」「昭和的」のように、その場で作る造語的・遊び的な響きを持つことが多く、senseほどフォーマルではない。
あの人の発言、なんとなく昭和的だよね。
彼の振る舞いはどこか子供的で、見ていて微笑ましい。
そのカフェの内装はちょっとレトロ的でかわいい。
3若者言葉として広まった用法で、「〜的な」「〜的なこと」の形で発言や内容を要約・引用する。「『忙しい』的な」「終わった、的な」のように、言いたいことを直接言わず、引用ふうに包み込んでやわらげる効果がある。会話・SNSではよく使われるが、フォーマルな文章には不向き。
要するに彼が言いたかったのは「ちょっと無理」的なことだと思う。
今日はもう疲れた、的な感じで、早く帰った。
別に怒ってるわけじゃないけど、ちょっと残念、的な。
4名詞に付いて副詞のように使い、「〜の点から見て/〜の面では」という限定の意味を表す。「経済的に」「時間的に」「個人的には」「将来的には」のように、話題をある観点に絞って述べるのに便利な表現で、話し言葉・書き言葉ともに非常によく使う。
個人的には、この案に賛成です。
経済的にはまだ余裕があるが、時間的には厳しい。
将来的にはこの分野が伸びると言われている。
技術的には可能だが、コスト的には合わない。
5人の名前や役職に付けて呼びかける古風な俗語。親しみを込めることも、軽い皮肉を含むこともある。大正〜昭和初期の小説や書生言葉に見られる用法で、現代日本語ではほぼ使われない(→現代では使うと冗談・パロディとして響く)。
おい、高橋的、ちょっと頼みがあるんだが。