1身体の筋肉や腱(けん)。力を出すための繊維状の組織。
毎朝ジョギングして、脚の筋を鍛えている。
重い物を持ったら、腰の筋が痛くなった。
うっかり足の筋を違えてしまい、しばらく歩けなかった。
2血管のような管状の通り道(動脈や静脈など)を指す言い方。食材などに見える細い血管状のものにも使う。
魚の身に白い筋が走っているのが見える。
手の甲の筋が浮き出ているのは運動のあとだからだ。
3繊維や細い糸状のもの。繊維質の束や線状のものを指す語。
セロリの筋を取ってから切ると食べやすい。
織物の筋がそろっていると品質が良く見える。
4線や縞(しま)。表面に見える直線状や線引きの模様や跡。
壁に水の筋ができて、塗装がはげてきた。
彼のシャツは縦筋の模様だ。
包丁で切ると、果肉に筋が見えることがある。
5物事の道理や筋道、論理。説明や主張に一貫性があり納得できること(「筋が通る」の意味に近い)。
その説明は筋が通っているから、信じてもいいと思う。
言い訳よりも筋道を立てて話してほしい。
議論の筋を簡潔にまとめてください。
6物語や話のあらすじ、筋立て。作品の主要な流れや展開。
映画の筋が単純で、子どもでも楽しめる。
小説の筋を先にメモしてから執筆を始めた。
ドラマの筋立てが予想外で面白かった。
7家筋や血筋のように、血統・家系・出自。ある家柄や系統を指す言葉。
彼は武士の筋に連なる家の出だと聞いた。
家の筋を調べるために戸籍をたどった。
8流派や学派などの系統。ある技術や学問の特定の系統・関係者の集まりを指す。
茶道の筋に詳しい師匠から教わった。
この研究は、同じ筋の学者たちの間で進められている。
9向き不向きや素質、才能。『筋がいい』などの形で使われることが多い。
彼女は料理の筋がいいから、すぐに上達した。
この仕事は根気がいるが、向き不向きの筋もある。
10情報や伝手の出所・筋(つて)。ある業界や関係者の間での伝聞や連絡経路を指す。
その噂は工事の筋から入ってきた情報だ。
その件は警察の筋にも伝わっているようだ。
11取引や業界で情報に詳しい人物、いわゆる『その筋の人』。裏情報を持つ専門家や関係者を指す。
詳しいことはその筋の人に聞いてみよう。
その筋の人が言うには、計画はまだ確定していないらしい。
12囲碁や将棋での定石に対する有効な手筋、または合理的な手のこと。良い一手や技法を指す。
初心者はまず基本的な手筋を覚えるべきだ。
その局面での最善手は、手筋の知識があれば分かる。
13将棋での縦の筋のうち、九の筋(九列目)を指す語。盤上の位置を表す専門用語。
飛車を9筋に入れて、攻めを強めた。
14兜や甲冑などの継ぎ目・縫い目や、その部分にできる線状の跡を指す言葉(古風な用法)。
古い兜の筋に歴史の傷跡が残っている。
15略語としての『筋』。魚のすじや皮、腱などを使った蒲鉾(すじ蒲鉾)を指すことがある。
居酒屋で出されたのは、地方名物の筋だった。
16古語的・歴史的な用法で、身分や役職などの社会的地位・筋目を指す語(現代ではあまり使わない)。
古文書には、家の筋を示す記述が残っている。
17接尾辞的に用いて『〜筋』で『川筋(かわすじ)』のように『〜に沿って』『〜の沿道』という意味を表す用法。
川筋を歩くと気持ちがいい。
道筋を確認してから出発しよう。
18細長い物を数えるときの単位・接尾辞(〜筋)。また、道順や街区を示すときに使われることがある。
この板は長さと筋を数えて梱包してください。
駅から三筋目を右に曲がると店が見えますよ。
19大阪などで通りの名前に付く接尾辞としての『筋』。例:堺筋、御堂筋のように主要な通りを表す。
御堂筋は大阪の有名な大通りだ。
20(江戸時代の古い用法)文・銭など古い通貨の単位を数える時の単位の一つ。現在は完全に廃れており、実際の文章で使われることはない。