1タオルや雑巾などをねじって水分を出すこと。日常的な動作を表し、この意味では主に「絞る」と書く。
濡れたタオルをよく絞ってから干してください。
雑巾を絞ったら手が冷たくなった。
洗濯した服を軽く絞ってから洗濯機に入れた。
2果物などを押して汁を取り出すこと。牛などから乳を搾り取ることにも使う。この意味では主に「搾る」と書く。
レモンを搾ってサラダにかけた。
朝、牧場で牛から乳を搾る体験をした。
オレンジを搾ってフレッシュジュースを作った。
3頭を働かせて必死に考えること(頭を絞る)や、力を振り絞って声を出すこと(声を絞る)を表す比喩的な言い方。
いいアイデアを出すために皆で頭を絞った。
彼女は声を絞って助けを求めたが、誰にも届かなかった。
4弱い立場の人から金銭などを無理やり取り上げること。搾取する、絞り取るというニュアンス。
その業者は下請けから不当な料金を絞り取っていた。
借金のある彼から無理に金を絞ろうとするのはやめなさい。
5厳しく叱ること。しばしば受け身の「絞られる」の形で「ひどく叱られる」という意味で使われる。
ミスをした部下は上司にひどく絞られた。
遅刻した学生たちは先生に絞られた。
報告書のミスを見つけた課長に絞られてしまった。
6能力や体力を伸ばすために厳しく鍛えること。「しごく」に近い意味で使われる。
新人選手はコーチに絞られて毎朝走り込みをしている。
受験のために親に絞られて勉強し続けた。
7選択肢や範囲を減らして絞り込むこと。「候補を絞る」のように使う。
応募者が多かったので面接候補を5人に絞った。
調査によって事故の原因をある程度絞ることができた。
予算に合わせて旅行先を二つに絞った。
8布や袋の口を引いてすぼめる、あるいはひもを引いて締めること。「巾着の口を絞る」のように使う。
巾着の口を絞って中身がこぼれないようにした。
カーテンを軽く絞って隙間をふさいだ。
9カメラの絞りを小さくして入る光の量を減らすこと。写真撮影の専門的な言い方。
背景まではっきり写したかったので、絞りを絞って撮影した。
10ラジオやテレビなどの音量を小さくすること。
隣の人に迷惑だから、ラジオの音を少し絞ってくれない?
会議中は音量を絞ってテレビをつけたままにした。
11弓を引き絞って矢を放つ体勢を作ること。弓道や射撃の文脈で使う専門的な言い方。
彼は弓を絞り、静かに呼吸を整えてから矢を放った。
12相撲の技で、相手の腕や胴を締め付けて動きを封じること。専門用語として使われる。
力士は相手の腕を絞りにかかり、そのまま寄り切った。
13囲碁で、相手の石を取るために自分の石で挟み込むように攻める打ち方。通常は「しぼる」とひらがなで書く。
この一手で相手の石をしぼって取ることができた。