1体の胴の前面、消化器官が入っている部分。日常では「お腹」と言うことが多い。
お祭りで食べ過ぎて、腹がパンパンだ。
腹が減っては戦ができぬ。
冷たい飲み物を飲みすぎて腹を壊した。
医者に腹を触診してもらった。
2胎児が宿る母胎。文語的、あるいは古風な言い方。
母の腹の中で赤ちゃんはすくすく育っていった。
「一腹の子」という言い方は、同じ母から生まれた兄弟を指す。
3表には出さない本当の考えや意図。本心。
あの人は笑顔の裏で何を考えているのか、腹が読めない。
二人はお互いの腹を探り合っていた。
腹を割って話し合おうじゃないか。
上司の腹の内が分からず、部下たちは戸惑っていた。
4困難に立ち向かう度胸や決断力。「腹を決める」「腹を据える」などの表現で使う。
もう後戻りはできない、彼は腹を決めて前に進んだ。
交渉に臨む前に、腹を据えておく必要がある。
腹が据わっている彼は、緊急事態でも落ち着いていた。
5心が広く、他人に対して寛大であること。「腹が広い」などと使う。
部下のミスを笑って許す、腹の広い上司だった。
あの人は腹が大きく、小さなことでは怒らない。
6心の中に抱く感情。「腹を立てる」「腹の虫」など怒りに関する表現に多く使われる。
何度も約束を破られて、さすがに腹が立った。
腹の虫が治まらず、その場を離れた。
彼女は腹に据えかねる思いを抱えていた。
7壺や瓶などの器の、中央がふくらんだ部分。
この徳利は腹の部分が丸く膨らんでいる。
花瓶の腹に美しい絵付けが施されていた。
8物の内側、奥の部分。「山の腹」で山の中腹を表すこともある。
登山道は山の腹を横切るように続いていた。
船の腹に大きな穴が開いていた。
9物理学の用語で、波の振幅が最大になる点。定常波における「節」の反対の位置。
弦を振動させると、腹と節が一定の間隔で現れる。
10(接尾・数え方)魚の卵の房(すじこなど)を数える単位。
市場で紅鮭の卵を二腹買った。
11(接尾・数え方)壺や瓶など、胴のふくらんだ器を数える単位。
骨董市で古い壺を一腹買い求めた。