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JLPT N4物語

シンデレラ

魔法で王子様の舞踏会に行くお話。

昔々、ある国に、シンデレラという心の優しい女の子がいました。彼女のお母さんが亡くなった後、お父さんは新しい奥さんと、その二人の娘を家に連れてきました。継母と義理の姉たちは見た目は美しいのに、心はとても冷たく、シンデレラに掃除や洗濯ばかりさせていました。

シンデレラはいつも台所の灰の近くで眠っていたので、姉たちは彼女のことを「灰かぶり」と笑いました。

ある日、王様のお城で大きな舞踏会が開かれることになりました。「王子様が結婚相手を選ぶための舞踏会らしい」と聞いて、姉たちは大はしゃぎで一番きれいなドレスを準備し始めました。シンデレラも一緒に行きたかったのですが、継母は「あなたが着られるドレスなんてないでしょう。家で留守番をしていなさい」と冷たく言いました。

姉たちが馬車で出かけた後、シンデレラが庭で泣いていると、突然光と共に魔法使いのおばあさんが現れました。「可哀想に。あなたも舞踏会へ行ってきなさい」と言って、おばあさんはかぼちゃを立派な馬車に変え、ねずみを馬に、そしてシンデレラの汚れた服を、雪のように白く輝く美しいドレスに変えてくれました。

「ただし、夜の十二時までに必ず帰ること。それを過ぎたら、魔法が全部消えてしまいますよ」と注意しました。

お城に着いたシンデレラは、誰も見たことがないほど美しく、王子様は一目で恋に落ちました。二人は手を取り合って、夜が更けるまでずっと一緒に踊りました。シンデレラもあまりに幸せで、時間を忘れていました。

しかし、突然時計が「ボーン、ボーン」と十二時を打ち始めたので、彼女は驚いて、何も言わずに階段を駆け下りました。その途中で、ガラスの靴の片方が脱げてしまいましたが、拾う暇もありませんでした。

王子様は、その小さなガラスの靴だけを手がかりに、「この靴がぴったり合う人と結婚する」と決めました。家来たちは国中の家を一軒ずつ回って、若い女性に靴を履かせていきました。シンデレラの家では、姉たちが急いで足を押し込もうとしましたが、靴は小さすぎて入りませんでした。

「他に若い娘はいないか」と聞かれて、継母は「いません」と答えましたが、その時、台所からシンデレラが顔を出しました。

家来が「あなたも履いてみなさい」と言うと、靴はまるで初めから彼女のために作られたかのように、ぴったりと合いました。シンデレラはもう一方のガラスの靴を、エプロンの中から取り出してみせました。王子様は喜んでシンデレラをお城に連れて帰り、盛大な結婚式を挙げました。それから二人は、長く幸せに暮らしたそうです。

— 完 —