子供のころの夢は、その時々で目まぐるしく変わっていました。小学三年生のとき、家族で初めて飛行機に乗って沖縄へ旅行に行ったことから、客室乗務員になりたいと真剣に思っていました。中学に入ってからは、夜のテレビでパティシエを特集した番組を見たのがきっかけで、洋菓子の世界に憧れた時期もありました。
今振り返ってみると、当時の私はテレビや体験に影響されがちで、その場の感動をそのまま将来の夢と呼んでいたように思います。子供というのは、目に映るものに素直に心を動かされるものだと、今になって改めて感じます。
高校生になると、進路について現実的に考えなくてはいけない時期がやってきました。担任の先生から「好きなことと得意なことは違うよ」と言われたことが、今でも忘れられません。その一言をきっかけに、私は自分の本当の強みは何かを真剣に考えるようになりました。
転機が訪れたのは大学二年生のときです。国際関係論の授業で、開発途上国の教育問題について発表する課題が出ました。資料を読み進めるにつれて、自分が本当に関心を持っているのは「学ぶ機会を平等にすること」だと気づいたのです。
その後、夏休みに参加した東南アジアでのボランティアでの出会いが、私の進路をはっきりさせてくれました。現地の子供たちは、限られた教科書しかないにもかかわらず、目を輝かせて勉強していたのです。先生として現場に立っていた日本人のスタッフの方々の姿を見て、自分もこういう仕事がしたいと心から思いました。
今の私には、具体的な目標があります。来年から一年間、ヨーロッパへ留学して教育学を学ぶつもりで、その間に英語ばかりでなく、もう一つの言語も実用レベルまで伸ばしたいと考えています。帰国後は教員免許を取り、平日は学校で教えながら、週末は国際協力のNPOで活動するという生活を思い描いています。
もちろん、思い通りに進むわけではないことは分かっています。去年は語学留学の奨学金試験に落ちて、何日も落ち込みました。就職活動の面接でも「夢ばかり語って現実が見えていない」と否定されたことがあり、悔しくて泣いた夜もありました。
それでも、立ち止まっているわけにはいきません。先輩から「結果が出ないときこそ、行動の質を見直す時期だ」とのことを教わってから、落ち込む時間を区切って、できることに手を動かすようにしています。失敗は誇れることではないけれど、そこから学んだ分だけ、自分の根は深くなっているに違いないと信じています。
夢を追いかける道は、思っていたよりずっと地味で、長い努力の積み重ねだと感じます。それでも、自分の手で誰かの未来を少し明るくできる仕事に出会えたことは、本当に幸運だったと思います。今日も小さな一歩を、明日の自分のために重ねていきたいです。