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JLPT N5物語

大きなかぶ

みんなで協力して大きなかぶを抜くお話。

むかしむかし、小さな村に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。ある春の朝、おじいさんは畑に行って、かぶの種をまきました。「甘くて、大きくて、世界でいちばん立派なかぶになってください」と、おじいさんは土に話しかけながら言いました。

何日も後に、かぶの葉っぱが出ました。おじいさんは毎日畑へ水をやりに行きました。雨の日も、風の日も、休まないで世話をしました。

夏になってから、かぶはとても大きく育ちました。お家より大きい、信じられないほどのかぶでした。「これはすごい。今日、抜きたいと思う」と、おじいさんは言いました。

おじいさんは畑へ行って、かぶの葉っぱを両手で持ちました。「うんとこしょ、どっこいしょ。」一生懸命に引っ張りましたが、かぶは大きすぎて、一人では抜くことができませんでした。

「おばあさん、ちょっと手伝ってください」と、おじいさんは家に帰って呼びました。おばあさんがおじいさんを引っ張って、おじいさんがかぶを引っ張りました。「うんとこしょ、どっこいしょ。」けれど、かぶはまだ抜けません。

それから、おばあさんは孫を呼びに行きました。孫が来て、おばあさんを引っ張りました。次に、孫は犬を呼びました。犬は猫を呼びました。みんなで力を合わせて、引っ張ったり、休んだりしましたが、かぶは全然動きません。

「もっと小さい友だちが来たら、抜けるかもしれない」と、猫は言いました。猫は小さなねずみを呼んできました。ねずみは「私もがんばります」と元気に言いました。

ねずみが猫を、猫が犬を、犬が孫を、孫がおばあさんを、おばあさんがおじいさんを、おじいさんがかぶを引っ張りました。「うんとこしょ、どっこいしょ。」すると、ついに大きなかぶが「すぽん」と抜けました。

その夜、みんなで大きなかぶのスープを作って、一緒に食べました。スープはとても甘くて、世界でいちばん美味しかったです。「やっぱり、みんなで食べるご飯がいちばんですね」と、おばあさんは笑いながら言いました。