昔々、ある夫婦が、隣の家の高い塀の向こうに広がる魔女の庭を見ていました。庭には「ラプンツェル」という美味しい野菜が植えてあり、奥さんはそれを食べたくて仕方がなくなってしまいました。「あれを食べないと、私はもう死にそうです」と妻が言うので、夫はこっそり塀を越えて野菜を盗みました。

しかし二回目に盗みに入ったところを、魔女に見つかってしまいました。「生まれてくる赤ちゃんを私にくれるなら、許してあげましょう」と魔女は言い、夫婦は仕方なくその約束をしました。

やがて女の子が生まれると、魔女はすぐに赤ちゃんを連れて行き、「ラプンツェル」と名付けました。少女は森の奥にある、ドアも階段もない高い塔の中で育てられました。

十二歳になった頃、ラプンツェルの金色の髪は、塔の窓から地面まで届くほど長くなっていました。魔女が塔の下から「ラプンツェル、ラプンツェル、髪の毛を下ろしておくれ」と呼ぶと、彼女は窓から長い髪を垂らして、魔女を上に登らせていました。