昔々、ある雪の降る冬の日に、お后様が窓辺で針仕事をしていると、針で指を刺してしまい、雪の上に赤い血が三滴落ちました。その美しい色を見たお后様は、「雪のように白く、血のように赤く、黒檀のように黒い髪の子供がほしい」と願いました。
やがて女の子が生まれ、その願いの通りの姿だったので、「白雪姫」と名付けられました。しかし、お后様はその子を産んだ後、間もなく亡くなってしまいました。
王様は新しい奥さんを迎えました。新しい女王は美しい人でしたが、心はとても冷たく、自分が世界で一番美しいと信じていました。彼女には、何でも本当のことを答える不思議な鏡がありました。
毎朝、女王は鏡に「鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰?」と尋ねていました。ずっと「あなたです、女王様」と答えていた鏡が、ある日「世界で一番美しいのは、白雪姫です」と答えたので、女王は怒りで震え始めました。
女王は猟師を呼んで、「白雪姫を森へ連れていって、殺してきなさい」と命令しました。しかし、猟師は白雪姫の優しい目を見て、どうしても殺せませんでした。「お姫様、ここから逃げてください。どこか遠くへ行ってください」と言って、彼を逃がしてあげました。