昔々、ある山のふもとの村に、心の優しいおじいさんと、欲張りで意地悪なおばあさんが住んでいました。ある日、おじいさんが畑から帰る途中、道に怪我をした小さな雀が落ちているのを見つけました。「これは可哀想に。家で元気になるまで世話をしてあげよう」と思って、おじいさんは雀を大事に抱えて帰りました。

その日からおじいさんは、毎日米粒や水を雀にあげて、優しく育てました。雀もすっかりおじいさんに慣れて、肩に乗ったり、後をついて歩いたりするようになりました。

しかし、おばあさんは前から雀のことが好きではありませんでした。ある日、おばあさんが大切にしていた糊を雀が食べてしまったので、おばあさんは「この憎たらしい鳥め」と怒って、はさみで雀の舌を切ってしまいました。雀は痛さに泣きながら、窓から空へ飛んでいきました。

仕事から帰ったおじいさんはその話を聞いて、涙が出るほど悲しくなりました。次の朝、彼は「雀がどこにいるか、自分で探してみるしかない」と言って、山へ出かけました。