社員
鈴木部長、現在進行中の新製品プロジェクトについて、本日時点の進捗状況をご報告いたします。少しお時間よろしいでしょうか。
部長
ああ、ちょうど聞こうと思っていたところだ。今期最重要の案件だからね、しっかり頼むよ。スケジュールは予定通りに進みつつあるかな。
社員
はい、基本的には計画に沿って進んでおります。先週の段階で、開発工程の七割が完了しておりまして、設計フェーズは予定よりも一週間ほど前倒しで終わりました。
部長
それは順調と言っていいな。ただ、報告に来たということは、何か懸念事項もあるんだろう。包み隠さず聞かせてくれ。
社員
はい、一点だけ気がかりな点がございます。実は、開発チームから、追加機能の実装によりリリースが当初予定より二週間ほど遅れかねないという報告が上がっております。
部長
なるほど。それは見過ごせない問題だな。原因はクライアントからの仕様変更要請かい、それとも内部の設計上の課題かい。
社員
後者にあたるかと存じます。当初想定していなかった連携要件が、開発を進める上で次々と明らかになってまいりました。人員を追加するなり、スケジュールを見直すなり、早急に対応せざるを得ない状況です。
部長
わかった。私としては、品質を落とすくらいなら、リリースを多少遅らせてでも完成度を上げるべきだと考えるが、君はどう思う。
社員
私も同意見でございます。リリースを遅らせるくらいなら一部の機能を次回のアップデートに回すという案も検討した上で、近日中に取締役会向けの資料をまとめたいと思っております。
部長
よし、その方向で進めてくれ。今の状況からすると、それが最も現実的な判断だろう。クライアントとの調整は私が同席するから、安心して提案を組み立ててくれ。