むかしむかし、中国の花果山という山に、不思議な石から生まれた一匹の猿がいました。この猿は並外れた力を持っていたので、他の猿たちから王として認められ、孫悟空と名乗るようになりました。
悟空は不老不死の力を手に入れるために、仙人のもとへ修行に行きました。そこで様々な魔法や、雲に乗って空を飛ぶ術を習いました。しかし、悟空は自分の力に自信を持ちすぎて、天界で暴れ回り、神さまたちを困らせるようになりました。
「自分より強い者はいないに違いない」と自惚れていた悟空の前に、お釈迦様が現れました。お釈迦様は「お前が私の手のひらから飛び出せたら、天界をお前に譲ろう」と言いました。悟空は筋斗雲に乗って世界の果てまで飛んでいきました。
悟空は世界の果てを示す五本の柱に名前を書いて戻ってきましたが、実はそれはお釈迦様の五本の指だったのです。結局、悟空は五行山という岩山の下に封じ込められてしまいました。
それから五百年後、三蔵法師という立派なお坊さんが通りかかりました。三蔵法師が封印を解いてくれたおかげで、悟空は自由になることができました。悟空はその恩返しとして、三蔵法師の弟子になり、インドへの過酷な旅を手伝うことになったのです。