むかしむかし、浦島太郎という優しい若者がいました。ある日、太郎が海辺を歩いていると、子供たちにいじめられている亀を見つけました。太郎は亀を助けるために、子供たちにお金をあげて亀を逃がしてやりました。
その数日後、太郎が海で釣りをしている最中に、大きな亀が現れました。「助けていただいたお礼に、竜宮城へご案内します」と亀は言いました。太郎が亀の背中に乗ると、海の中の美しいお城に着きました。そこでは美しい乙姫様が太郎を歓迎してくれました。
竜宮城での生活は夢のように楽しく、太郎は毎日ごちそうを食べたり、魚たちの踊りを見たりしました。しかし、数日が過ぎたころ、太郎は自分の村や家族が心配になり始めました。「そろそろ家に帰るべきだ」と考えた太郎は、乙姫様に帰ることを伝えました。
乙姫様は悲しそうにしながら、「これを開けてはいけないという約束で、玉手箱を持って行ってください」と言って、美しい箱を渡しました。太郎は村へ帰りましたが、村の様子はすっかり変わっていました。自分の家だけでなく、知っている人も誰もいないわけです。竜宮城で過ごした何日かの間に、地上では何百年も経っていたのです。
悲しみと混乱のあまり、太郎は約束を忘れて玉手箱を開けてしまいました。すると、中から白い煙が出てきて、太郎はあっという間におじいさんになってしまいました。