1あれこれと物事があるさま、または忙しいさま。『とかく忙しい』のように使われることが多い。やや文語的・書き言葉的。
最近はとかく忙しくて、友達と会う時間がない。
とかく人は失敗を恐れて一歩を踏み出さないことがある。
2〜しがちである、傾向があるという意味(『とかく忘れがちだ』のように)。
年を取るととかく物忘れがひどくなる。
とかく人は現状に満足しやすいものだ。
3『とにかく』に近い意味で、いずれにせよ・とにもかくにもという意味。
とかく彼は意見がはっきりしている。
とかく準備は念入りにしておけ。
4いろいろと(特に否定的な)事柄や批判を指す語。『とかくの非難を受ける』のように使われる。
彼はとかくの非難を浴びたが、最後まで弁明し続けた。
とかくの噂が広がっている。
5仏教語で存在しないものを指す語の一つ。文字どおりは『兎の角』で、実際にはないものの例え。
古典では兎角(とかく)は実在しないもののたとえとして使われることがある。