刃物やはさみなどで物を断ち切ること。外科手術で組織を切り取ることにも使う。
紙をハサミで切る。
木の枝をノコギリで切った。
外科医が腫瘍を切って取り出した。
人間関係やつながりを断つこと(縁や関係を切る)。
彼は昔の友人との縁を切った。
SNSで相手とのつながりを切ることにした。
うまくいかない相手とは縁を切るのも一つの方法だ。
電気や機器などのスイッチを切って停止させること(電源を切る)。
部屋を出るときは電気を切ってください。
寝る前にテレビの電源を切った。
パソコンは使い終わったら必ず電源を切る。
会話を終わらせる、電話を切るなど接続を断つこと。
話が途切れたので彼女は電話を切った。
無駄話が続いたら上司が会話を切った。
通話中に間違って電話を切ってしまった。
切符に刻印する・切符を改札で受け取る・チケットの半券を切り取るなど、乗車券や券類に対する処理をすること。
駅員が切符に鋏を入れて切った。
コンサート会場で半券を切ってもらった。
封筒や封印されたものの封を開けること(封を切る)。
プレゼントの箱の封を切ると、中から手紙が出てきた。
封筒の封を切って中身を確認した。
ビンの封を切るのに小さなナイフを使った。
(やや古い・慣用)物事を始める、先頭に立って始動するという意味で用いることがある(例:先頭を切る)。
彼が先頭を切ってプロジェクトを始めた。
新製品の売り出しで会社が先頭を切った。
期限や数量などの限度を定めること、ある時間内に収めること、あるいは小切手などを発行すること。
会社は支払いの期限を来月末に切った。
一時間を切ってゴールに到着した。
彼は会社の口座から小切手を切って支払いを済ませた。
値段を下げる、割引すること(値切ると近い意味で、交渉して安くする場合にも使われる)。
市場で果物の値段を切ってもらった。
セールでさらに価格を切って提示してきた。
その店では値段交渉でかなり切れることがある。
水分や余分な液を振って落とす、あるいは水をきって乾かすこと(野菜や洗濯物など)。
茹でたほうれん草の水をよく切ってから和え物にする。
洗濯機で脱水してから、さらに手で水を切った。
刺身は盛り付け前に皿の水気をよく切ると見栄えが良くなる。
ある場所や領域を横切る、あるいは区画を分けて進む(ある線や範囲を切って渡る)という意味。
山道を切って谷底へ下りた。
市街地を切って最短ルートで行った。
厳しく批判する、切り捨てるように非難すること(比喩的に用いる)。
評論家はその映画を容赦なく切り捨てた。
彼女は部下の言い訳を一言で切ってしまった。
決断力を持って行動する、目立つ行動をする、率先して行う(例:先に行動する、歌舞伎で特定の表情を作るなど)。
彼は危機のときに率先して決断を切った。
チームの誰も手を挙げないので、彼女が先頭を切って発言した。
歌舞伎の型で役者が鋭い表情を切る場面がある。
車や自転車などのハンドルを回して方向を変えること(ハンドルを切る)。
運転手が急にハンドルを切って避けた。
狭い路地では小さくハンドルを切る必要がある。
バイクでハンドルを切ってカーブを曲がった。
ボールに回転を与えて曲げる(スポーツで「ボールを切る」)、あるいは物を曲げたり切ったりする意味で用いることがある。
ピッチャーが投げた球に鋭く切れがあった。
サッカーでシュートを切ってゴールを決めた。
トランプなどで山札を切る、カードを切って順序を変えること。
ゲームを始める前に必ず誰かが山を切る。
彼はカードを上手に切ってから配り始めた。
公平のために複数人で山を切った。
麻雀で牌を捨てること(牌を切る)。
彼は安全牌を切って局を続けた。
次の巡目でどの牌を切るかが重要だ。
人を解雇する、追放する、関係を断つなど、組織や集団から排除すること。
会社が彼を業績不振で切った。
その会は規則違反の会員を切った。
チームは不祥事を起こした選手を切る決定をした。
溝を掘る、版画や原版のために切り込みを入れるなど、物に切り込みや溝を作ること。
木材に溝を切ってはめ込み部分を作った。
印刷のために版に細かく切り込みを入れた。
カードゲームなどで切り札を使う、トランプを切って勝つといった意味(切り札に関係する動作)。
彼は切り札で勝負を決めた。
最後のトリックでスペードを切って勝った。
囲碁の用語で、二つの石のつながりを断つ(相手の連絡を切る)こと。表記にキるを使うこともある。
黒は白の連絡を切って形を崩した。
その一手で相手のつながりを完全に切った。
摩擦や打撃で火を起こす・火を熾す(古い表記では鑽ると書くことがある)。
昔は木で擦って火を切ることが生活の知恵だった。
剣や棒で空中に形を描くように振るうこと(空中に線や形を切る)。
剣士は空中に大きく円を切って見せた。
舞台で役者が刀で鋭く線を切る演出があった。
(動詞の連用形+)「〜切る」として、最後までやり通す・完全に使い切るという意味を付ける接尾辞(例:使い切る)。
ケーキを一人で食べ切ってしまった。
バッテリーを使い切ってスマホが落ちた。
在庫を売り切るまでセールを続ける。
(動詞の連用形+)「〜切る」として、完全に…している状態を表す(例:疲れ切る=とても疲れている)。
彼は試験の後で疲れ切って眠ってしまった。
彼女は心配し切っていたが、結果を聞いて安心した。
仕事でくたくたに疲れ切った日々が続いた。
(動詞の連用形+)「〜切る」として、はっきり断言する・きっぱりと行うという意味を表す(例:言い切る)。
彼はそれが正しいと最後まで言い切った。
私はこの計画は失敗すると言い切るつもりはないが、慎重に進めるべきだ。
彼女はきっぱりと断って言い切った。