1手や旗などを上下左右に動かして合図したり、振動させること。
駅で友達に手を振って別れた。
彼は頭を振って違いを示した。
応援団が大きな旗を振っていた。
2粉や塩などを上からまんべんなく振りかけること、またはサイコロなどを振って出目を得ること。
料理の仕上げに塩を少し振ってください。
パスタに黒コショウを振ると風味が増す。
ゲームはサイコロを振って進める。
3役や仕事を人に割り当てること、または俳優などを配役すること(役を振る)。
監督は彼に主役を振った。
上司は会議の資料作成を田中さんに振った。
新人に重要な仕事を振るのは慎重に行うべきだ。
4異性の誘いや交際を断る、ふられる(人が振られる側/振る側で使う)。
田中さんは彼女に振られて落ち込んでいる。
彼女を振るのは簡単な決断ではない。
誘いを振るのは気まずい場面が多い。
5主に「棒に振る」の形で、それまでの努力や機会、地位などを台無しにする・無駄にすることを指す(慣用的な用法)。
彼はギャンブルで人生を棒に振ってしまった。
その一言のせいで彼女はキャリアを棒に振ることになった。
6漢字に読みを示すかな(振り仮名・ルビ)を付けること。例:漢字にふりがなを振る。
児童向けの本は難しい漢字にふりがなを振っている。
名前の読みがわからない漢字にはルビを振ってください。
7見出しや方向を少し変えること、または(船などの)舵を大きく振るように方向を変えることに使われることがある。
司会は話題の振り方を少し変えて場を和ませた。
船長は舵を大きく振って港へ入った。
8(専門的・やや古い用法)生薬などをお湯に浸して成分を煎じ出すこと。現代では単独の動詞としてはほとんど使われず、名詞形「振り出し」で見かける程度。
9祭礼などで神輿や道具を激しく揺すりながら担ぐ、力強く動かすこと。
祭りの日、若者たちは神輿を高く振って威勢を示した。
10話のきっかけとして話題を出す、あるテーマへ会話を向けること(話題を振る)。
彼が映画の話題を振ったので、会話が盛り上がった。
初対面では重い話題を振るのは避けたほうがいい。
議長が次の議題を振って会議を進めた。
11あるものを別のもので置き換える、代用するという意味で使われることがある(人・物の割り当て替えなど)。
欠員は山田さんで振ることに決めた。
古い部品を新しいもので振って問題を解決した。
12漫才などで相方にボケ(笑いの種)をやらせるために振る、笑いのために前振りをすること。
彼はいつも相方にボケを振って笑いを取る。
漫才での振りが上手だとボケが引き立つ。