1コートや絵などを壁・フック・釘などに引っ掛けてぶら下げる。旗や帆を高く上げる場合にも使う。
コートは玄関のフックに掛けてください。
壁に旅行先で買った絵を掛けた。
船員たちは帆を高く掛けた。
2毛布や布などを上からかぶせる、覆う、敷く。
寝ている赤ちゃんにそっと毛布を掛けた。
食卓に新しいテーブルクロスを掛けた。
3眼鏡やネックレスなどを身に着ける。
彼は眼鏡を掛けて新聞を読んでいる。
母は祖母の形見のネックレスを掛けて出かけた。
4電話をかけて相手と通話を始める。日常では「電話をかける」の形で使い、かな書きが普通。
あとで彼女に電話をかけてみるよ。
急ぎの用なら携帯に電話をかけてください。
夜遅くに電話をかけるのは失礼だ。
5時間・お金・手間などを費やす、つぎ込む。
この企画には半年も時間を掛けた。
お金を掛けなくても楽しめる趣味はたくさんある。
彼は料理に手間を掛けるのをいとわない。
6液体や粉などを上から注ぐ、振りかける、浴びせる。
サラダにドレッシングを掛けて食べた。
焼き魚に醤油を少し掛けると味が引き立つ。
子供がふざけて友達に水を掛けた。
7機械や装置を動かす、スイッチを入れる、目覚ましをセットする、音楽などを再生する。
エンジンを掛けて車を温めておいた。
好きな曲を掛けて家事をするのが日課だ。
明日は早いので目覚ましを六時に掛けた。
8相手に迷惑・心配・負担などを与える。「迷惑をかける」「心配をかける」の形でよく使う。
ご迷惑を掛けて申し訳ありませんでした。
親に心配を掛けたくないので連絡はまめにしている。
9数学で、ある数に別の数を掛ける(乗算する)。
三に四を掛けると十二になる。
縦の長さに横の長さを掛ければ面積が出る。
10鍵や錠を使って戸や箱を施錠する。「鍵をかける」の形でよく使う。
出かける前に必ず玄関の鍵を掛けてください。
自転車にチェーンロックを掛けて駅に停めた。
11椅子やベンチに腰を下ろして座る。「腰をかける」の形で使う。
公園のベンチに腰を掛けてひと休みした。
どうぞそちらの椅子に掛けてお待ちください。
12縄やひもなどで物を縛りつける、結わえる。やや古い言い方。
崩れないように荷物に縄を掛けて縛った。
13金品や名誉・命などを賭けて勝負する。重大なものを賭けるときは「懸ける」とも書く。
彼は人生を懸けてこの研究に取り組んだ。
優勝を懸けた試合に大勢の観客が集まった。
14魔法・暗示・麻酔など、効果や作用を人や物に及ぼす。
手術の前に全身麻酔を掛けた。
魔女は王子に眠りの魔法を掛けた。
15芝居や興行などを上演・開催する。
その劇団は来月から新作を掛ける。
16同情・期待・希望などの感情を相手に向けて抱く。「期待をかける」「情けをかける」など。
監督は若手選手に大きな期待を掛けている。
困っている人に情けを掛けるのは当然のことだ。
17問題や案件を裁判・会議などに付して審理・審議させる。「裁判にかける」「会議にかける」など。
その提案は次の会議に掛けて決めることになった。
18勢いや程度をさらに強める。多く「拍車を掛ける」の形で、物事の進行を一層加速させる意で使う。
円安が物価の上昇に拍車を掛けている。
19罠や計略で相手を捕らえる、はめる。「罠にかける」の形で使う。
猟師は山に罠を掛けて獲物を待った。
犯人を罠に掛けて自白させた。
20物を台や火などの上に載せる、据える。「鍋を火にかける」のように使う。
やかんを火に掛けてお茶の用意をした。
鍋を火に掛けたまま出かけてはいけない。
21テントや小屋など、簡易・仮設の建物を組み立てて設ける。
祭りの広場に芝居小屋を掛けた。
22保険契約を結んで対象を保障する。「保険をかける」の形で使う。
新しい車に車両保険を掛けておいた。
家族のために生命保険を掛けている。
23一つの語に二つの意味や同音を重ねて表現する(掛詞・しゃれ)。和歌や言葉遊びで使う。
和歌では「松」に「待つ」を掛けることが多い。
24動詞の連用形に付いて「〜し始めたがまだ終わっていない」「今にも〜しそうだ」という途中の状態を表す接尾語。かな書きが普通。
何か言いかけてやめた。
風邪は治りかけだから油断しないほうがいい。
25動詞の連用形に付いて「相手に向かって〜する」という意味を加える接尾語。「話しかける」「問いかける」など。かな書きが普通。
電車で知らない人に話しかけられた。
彼女は静かに「本当にいいの」と問いかけた。