掛ける

かける
他の表記: 懸ける
JLPT:N5
頻度:

1コートや絵などを壁・フック・釘などに引っ掛けてぶら下げる。旗や帆を高く上げる場合にも使う。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

コートは玄関のフックに掛けてください。

壁に旅行先で買った絵を掛けた。

船員たちは帆を高く掛けた。

2毛布や布などを上からかぶせる、覆う、敷く。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

寝ている赤ちゃんにそっと毛布を掛けた。

食卓に新しいテーブルクロスを掛けた。

3眼鏡やネックレスなどを身に着ける。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

彼は眼鏡を掛けて新聞を読んでいる。

母は祖母の形見のネックレスを掛けて出かけた。

4電話をかけて相手と通話を始める。日常では「電話をかける」の形で使い、かな書きが普通。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

あとで彼女に電話をかけてみるよ。

急ぎの用なら携帯に電話をかけてください。

夜遅くに電話をかけるのは失礼だ。

5時間・お金・手間などを費やす、つぎ込む。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

この企画には半年も時間を掛けた。

お金を掛けなくても楽しめる趣味はたくさんある。

彼は料理に手間を掛けるのをいとわない。

6液体や粉などを上から注ぐ、振りかける、浴びせる。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

サラダにドレッシングを掛けて食べた。

焼き魚に醤油を少し掛けると味が引き立つ。

子供がふざけて友達に水を掛けた。

7機械や装置を動かす、スイッチを入れる、目覚ましをセットする、音楽などを再生する。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

エンジンを掛けて車を温めておいた。

好きな曲を掛けて家事をするのが日課だ。

明日は早いので目覚ましを六時に掛けた。

8相手に迷惑・心配・負担などを与える。「迷惑をかける」「心配をかける」の形でよく使う。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

ご迷惑を掛けて申し訳ありませんでした。

親に心配を掛けたくないので連絡はまめにしている。

9数学で、ある数に別の数を掛ける(乗算する)。

一段動詞他動詞数学通常仮名だけで書く

例文

三に四を掛けると十二になる。

縦の長さに横の長さを掛ければ面積が出る。

10鍵や錠を使って戸や箱を施錠する。「鍵をかける」の形でよく使う。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

出かける前に必ず玄関の鍵を掛けてください。

自転車にチェーンロックを掛けて駅に停めた。

11椅子やベンチに腰を下ろして座る。「腰をかける」の形で使う。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

公園のベンチに腰を掛けてひと休みした。

どうぞそちらの椅子に掛けてお待ちください。

12縄やひもなどで物を縛りつける、結わえる。やや古い言い方。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

崩れないように荷物に縄を掛けて縛った。

13金品や名誉・命などを賭けて勝負する。重大なものを賭けるときは「懸ける」とも書く。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

彼は人生を懸けてこの研究に取り組んだ。

優勝を懸けた試合に大勢の観客が集まった。

14魔法・暗示・麻酔など、効果や作用を人や物に及ぼす。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

手術の前に全身麻酔を掛けた。

魔女は王子に眠りの魔法を掛けた。

15芝居や興行などを上演・開催する。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

その劇団は来月から新作を掛ける。

16同情・期待・希望などの感情を相手に向けて抱く。「期待をかける」「情けをかける」など。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

監督は若手選手に大きな期待を掛けている。

困っている人に情けを掛けるのは当然のことだ。

17問題や案件を裁判・会議などに付して審理・審議させる。「裁判にかける」「会議にかける」など。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

その提案は次の会議に掛けて決めることになった。

18勢いや程度をさらに強める。多く「拍車を掛ける」の形で、物事の進行を一層加速させる意で使う。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

円安が物価の上昇に拍車を掛けている。

19罠や計略で相手を捕らえる、はめる。「罠にかける」の形で使う。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

猟師は山に罠を掛けて獲物を待った。

犯人を罠に掛けて自白させた。

20物を台や火などの上に載せる、据える。「鍋を火にかける」のように使う。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

やかんを火に掛けてお茶の用意をした。

鍋を火に掛けたまま出かけてはいけない。

21テントや小屋など、簡易・仮設の建物を組み立てて設ける。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

祭りの広場に芝居小屋を掛けた。

22保険契約を結んで対象を保障する。「保険をかける」の形で使う。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

新しい車に車両保険を掛けておいた。

家族のために生命保険を掛けている。

23一つの語に二つの意味や同音を重ねて表現する(掛詞・しゃれ)。和歌や言葉遊びで使う。

一段動詞他動詞通常仮名だけで書く

例文

和歌では「松」に「待つ」を掛けることが多い。

24動詞の連用形に付いて「〜し始めたがまだ終わっていない」「今にも〜しそうだ」という途中の状態を表す接尾語。かな書きが普通。

接尾辞一段動詞通常仮名だけで書く

例文

何か言いかけてやめた。

風邪は治りかけだから油断しないほうがいい。

25動詞の連用形に付いて「相手に向かって〜する」という意味を加える接尾語。「話しかける」「問いかける」など。かな書きが普通。

接尾辞一段動詞通常仮名だけで書く

例文

電車で知らない人に話しかけられた。

彼女は静かに「本当にいいの」と問いかけた。

単語の関係

派生語