1具体的な物体や品物。手に触れられるものや持ち運べるものを指す一般的な語。
彼は古い物を集めるのが趣味だ。
机の上に不思議な物が置いてあった。
これは壊れやすい物だから、気をつけて運んでください。
2自分の所有物や所持品。「〜のもの」の形で「〜に属するもの」を表すことが多い。
これは私の物です。勝手に触らないでください。
旅行の前に、忘れ物がないか自分の物を確認した。
その本は彼の物ではなく、図書館の物だった。
3漠然とした「ものごと」や「何か」を指す語。「何か」「何でも」「何も」などと結びついて使われることが多い。
何か良い物はないかな。プレゼントに使いたいんだ。
世の中には不思議な物がたくさんある。
物は考え方次第で、見方を変えれば役に立つこともある。
4質、出来や価値の高さを表す語。「物がある」などの形で使われることが多い。
彼の演奏は格が違う。やはり物があるね。
この時計は安物とは違って、物がいい。
5世の中の道理や当然そうあるべきことを指す語。「〜ものだ」の形で「当然〜だ」「世の習いだ」の意味になることが多い。
人生は思い通りにならないものだ。
人は年を取れば、考え方も変わるものだ。
6感情や判断を強調したり、過去の習慣や一般的な傾向を表す文末表現として使われる語(通常はかなで書き、「〜ものだ」「〜ものではない」の形で用いる)。
子どものころはよく近所で遊んだものだ。
そんな乱暴な言い方をするものではない。
努力すれば道は開けるものだ。
7接尾辞として、あるジャンルや種類に属する作品・品目を表す語(例:学園もの=学園を題材にした作品)。通常かなで書かれる。
学園もののアニメは若者に人気がある。
最近は時代劇ものの映画がまた注目されている。
8接尾辞として「〜の原因となるもの」の意味で使われ、「困り物」「厄介物」のように厄介な性質を表す語を作る(やや口語的)。
この古い机は場所を取るばかりで、今ではすっかり困り物だ。
9接頭語的に使われて「なんとなく〜だ」「少し〜だ」という程度を表す(例:もの寂しい=どことなく寂しい)。
秋の夕方は、何となくもの寂しい気分になる。
10接頭語的に使われて「本当に〜だ」「珍しく〜だ」という強調の意味を帯びることがある(例:物珍しい=非常に珍しい)。
初めて見る機械に、みんな物珍しそうに集まってきた。