あか
他の表記: , ,
JLPT:N5
頻度:

1色の名前としての「赤」。血や夕焼け、リンゴ、信号機の止まれの色など、純粋な赤から深い紅・朱までを広く指す。連体修飾では「〜の」で名詞を飾るほか、形容詞「赤い」と対になる最も基本的な色彩語。

名詞「の」をとる名詞

例文

私の好きな色は赤です。

信号機の三色は赤・黄・青と決まっている。

子どもが画用紙に赤で大きな丸を描いた。

夕焼けの空は深い赤に染まっていた。

この口紅の赤は少し落ち着いた色合いで、大人っぽく見える。

2日本の伝統的な色彩感覚における広義の「赤」。純粋な赤だけでなく、ピンク・オレンジ・朱・赤茶色など、赤みを帯びた色全体を含めて呼ぶ用法。色名の歴史や和服・伝統工芸の文脈で出てくることがある。

名詞

例文

古い色名では、ピンクや朱色も広く「赤」のうちに含まれていた。

和服の世界では、橙や赤茶も「赤」の系統として扱われる。

3俗語で、共産主義者・左翼思想を持つ人を指す呼び方。戦前から戦後にかけて治安維持や政治対立の文脈で広く使われ、しばしば差別的・侮蔑的なニュアンスを伴う。書くときはカタカナで「アカ」と表記することが多い。

名詞口語

例文

戦前は労働運動に関わるだけで「アカ」と呼ばれ、警察に目をつけられた。

政治的な意見が違うからといって、相手をアカ呼ばわりするのは乱暴だ。

祖父の世代では、組合活動をする人をすぐにアカ扱いする風潮があった。

4「赤信号」の略。交通の文脈で「信号が赤」「赤になる」「赤を無視する」のように使い、停止を意味する赤色の信号を指す。

名詞略語

例文

信号が赤になったので、そこで止まってください。

赤を無視して交差点に進入した車が、事故を起こした。

急いでいたが、赤だったので止まらざるを得なかった。

5「赤字」の略。会計上の損失(収入より支出が多い状態)を「赤」という。また、答案や原稿を赤ペンで直した書き込みも「赤」と呼び、「赤を入れる」「赤が多い」のように使う。

名詞略語

例文

今期の決算は三年連続の赤で、社内の空気は重い。

返ってきた答案には、先生の赤がびっしり入っていた。

原稿に赤を入れる前に、まず通読して全体の流れをつかむ。

6「赤の〜」「赤〜」の形で、『まったくの・完全な』という強調の意味を表す慣用的な用法。代表的なのは「赤の他人(まったく面識のない他人)」「赤恥(人前でかく大恥)」など。生産的に新しい結合を作るわけではなく、決まった慣用表現の中にだけ現れる。

「の」をとる名詞

例文

あの二人は親子のように見えるが、実は赤の他人だ。

大勢の前で名前を間違えてしまい、赤恥をかいた。

7古い言い方で、銅(あかがね)あるいは銅製品を指す略称。現代日本語ではほぼ使われず、伝統工芸・古文献・方言に痕跡が残る程度の用法。

名詞略語

例文

古い茶釜には赤(あか)で作られた高価なものもあった。

8花札の用語で、赤五点札(あかたん)を指す略称。松・梅・桜の月の短冊札三枚をそろえると役の「赤短(あかたん)」になる。

名詞花札略語

例文

花札では松・梅・桜の赤を三枚そろえると「赤短」という役になる。

単語の関係

類義語
対義語
派生語