物を貫いて向こう側へ通すこと。針に糸を通すなど、何かを突き通す・通過させる行為。
糸を針に通すのが苦手だ。
矢は鎧を通すほどの威力があった。
音や香りなどを広い範囲に行き渡らせること。あるものを外へ行き渡らせる/広げる。
スピーカーで音を会場中に通した。
アロマディフューザーで香りを家中に通した。
二点を結ぶ道筋や通路を作ること。通り道を設ける、あるいは貫通させること。
トンネルを掘って山を通した。
地下道を通して駅とショッピングモールをつないだ。
話や主張が筋道立っていること、あるいは筋道を通して行動すること。「筋を通す」の形で使われることが多い。
議論では筋を通すことが大事だ。
彼女は自分の信念に筋を通して行動した。
人や物を通行させる、通過させること。許可して通らせる、通行を認める意味。
警備員はチケットを確認して入場を通した。
検問所で車を通した。
訪問者などを部屋や建物の中に案内すること。「客を通す」のように使う。
秘書がその客を社長室に通した。
どうぞ中に通してくださいと言われた。
仲介や代理を通して何かを行うこと。直接ではなく第三者を介する意味。
その商品は業者を通して注文した。
何か(窓・スクリーン・望遠鏡など)を介して見る・聞くこと。直接でなく媒介を通して感覚を受け取ること。
望遠鏡を通して星を観察した。
窓越しに通して外の様子を見た。
法案や申請などを可決・承認させること。会議や審査を通して認めさせる意味。
その法案は国会で通された。
彼の入社は人事部を通して承認された。
自分の意見や要求を無理やり通すこと。相手に受け入れさせる/押し切る意味。
彼は会議で強引に自分の案を通した。
無理にでも条件を通そうとするのはよくない。
ある主張や姿勢を最後まで変えないで続けること。頑なに貫き通すニュアンス。
彼は最後まで無実を通した。
彼女は方針を変えずに通し続けた。
物事が全体にわたって及ぶ・適用されること。本の各章や期間などを通して同じ事柄が扱われる場合など。
そのテーマは本全体を通して扱われている。
一年を通して同じ職員が担当する。
始めから終わりまで途切れずに行うこと。特に「〜を通して」の形で期間全体を表す表現に使われる。
会議は朝から晩まで通して行われた。
コンサートは夜通し通して続いた。
自分の考えや気持ちを相手に伝えること。意向や情報を相手に浸透させる意味で使われる。
彼は自分の意図を上司に通した。
メールで要点を相手に通しておいた。
(動詞の連用形+)最後までやり抜く・やり通すこと。「やり通す」のように用いられる。
彼は計画をやり通した。
約束は必ず守り通すべきだ。