(道・場所を)ある地点から別の地点へ移動して通り過ぎること。ある道を使って行くこと。
毎朝、この道を通って学校に行きます。
車が家の前を通った。
この川にかかっている橋を通ると、町へ行けます。
(線路や路線などが)ある地点と別の地点を結んで運行すること。また、(路線・便が)その経路を通ること。
この快速は東京と横浜を通る。
深夜はその路線の電車が通らない。
(人が)ある場所を経て部屋や建物の中に入っていくこと(あるいは順に案内されること)。
面接の順番がきて、候補者は面接室に通っていった。
受付で名前を言うと、奥の部屋に通された。
(物が)穴・空間などを通り抜けること。貫通する・突き刺さるように通ること。
串が肉を通った。
光が窓の隙間を通って部屋に入った。
(匂い・液体・影響などが)広がる・浸透すること。物事が全体に行き渡るという意味。
コーヒーの香りが台所から家中に通ってきた。
雨が屋根の隙間から通って床が濡れてしまった。
(声や音が)遠くまで届く、よく響くこと。声が通ると言う表現で使われる。
彼女は小さい声でも通るので、会場の後ろまで聞こえた。
マイクを使わないと、後ろの席には声が通らない。
(情報・注文・指示などが)順を追って上の部署や関係先へ伝わること、あるいは伝えられて実行されること。
客の注文が厨房に通ったので、料理が作られ始めた。
彼の意見は何度も上司を通って最終決定に反映された。
(試験・法案などが)審査を通過する、合格・承認されること。
彼は資格試験に一回で通った。
その法案は国会を通り、成立した。
(人や物が)ある名前・呼び方で知られている、またはそう受け止められること。「〜と通る」の形で用いられる。
彼は町では『博士』と通っている。
このブランドは品質の高い商品として通っている。
(考え・話・筋道などが)筋道が通っている、筋が通る=論理的で理解しやすいこと。
その説明は筋が通っているので、皆納得した。
その主張は一見分かりにくいが、よく考えると筋は通る。
文章全体の論理が通っていないと読者は混乱する。
(意図や気持ちなどが)相手に伝わって分かってもらえること。自分の言いたいことが通じるという意味。
彼の言いたいことが相手にうまく通った。
難しい比喩は相手になかなか通らないことがある。
(外見や表情・態度などが)ある印象を与える、〜のように見られる・受け取られること(『〜に通る』の形)。
彼は若く通るので、よく学生に間違えられる。
あの格好では経験者に通るかもしれないが、本当の実力は別だ。
(木材などの)目や繊維がまっすぐ揃っていること。木目が通っている、という表現などに使われる。
この板は木目がよく通っているので家具に向いている。
(古い語)物事に詳しく、物事の筋道が分かっていること。物事に通じているという意味で使われた。
彼は世事に通る人物だと当時は言われた(古い表現)。
(接尾)動詞のます形の語幹に付き、『最後までやりとおす』『徹底する』の意味を表す用法。現代では同義の『〜通す(とおす)』が用いられることが多い。