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JLPT N5物語

金の斧

正直な木こりと欲張りな隣人の有名な寓話。

昔々、ある小さな村に、正直な木こりが住んでいました。木こりはとても貧しかったですが、毎日朝早く森へ木を切りに行きました。木こりが持っている斧は、古い鉄の斧が一つだけでした。

ある日、木こりは大きな川のそばで木を切っていました。汗をかきながら、一生懸命に働いていました。「もう少しで終わるから、頑張ろう」と木こりは思いました。けど、その時、手から斧が落ちて、深い川の中に入ってしまいました。

「ああ、私の大切な斧が……。これがないと、仕事ができない」と木こりは泣きました。木こりは川のそばに座って、ずっと泣いていました。

すると、川の中から神様が出てきました。神様は光る金の斧を持っていました。「あなたが落としたのは、この金の斧ですか」と神様が聞きました。木こりは「いいえ、私のではありません」と答えました。

神様は次に、銀の斧を見せました。「では、この銀の斧ですか。」木こりはまた首を振って、「いいえ、それも私のではありません」と言いました。最後に神様は古い鉄の斧を出しました。「はい、それが私の斧です」と木こりは嬉しそうに答えました。

神様は「あなたは本当に正直な人ですね。正直がいちばん大切ですよ」と言って、三つの斧を全部木こりにあげました。木こりは何度もお礼を言って、家に帰りました。

次の日、隣の家の欲張りな男がこの話を聞きました。男は「私も金の斧がほしい」と思って、同じ川へ行きました。男はわざと自分の斧を川に落として、大きな声で泣きました。

神様がまた出てきて、金の斧を見せました。男は「はい、それは私の斧です」とすぐに嘘をつきました。神様は怒って、金の斧を川の中に戻しました。男は自分の鉄の斧ももらえないで、何も持たないで家に帰りました。