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JLPT N5物語

おむすびころりん

優しいおじいさんと欲張りなおじいさんの昔話です。

昔々、ある村に優しいおじいさんとおばあさんが住んでいました。ある朝、おじいさんは山へ木を切りに行きました。おばあさんは「お弁当を作ったから、お昼に食べてください」と言って、おむすびを三つ渡しました。

お昼になりました。おじいさんは木の下で休みながら、おむすびを食べたいと思いました。しかし、一つ目のおむすびが手から落ちて、「ころころ」と転がって、小さな穴の中に入ってしまいました。

おじいさんが穴に耳を近づけると、可愛い歌が聞こえてきました。「おむすびころりん、すっとんとん。おむすびころりん、すっとんとん。」おじいさんはもっと聞きたかったから、もう一つおむすびを穴の中に入れました。また楽しい歌が聞こえてきました。

おじいさんは嬉しくて、踊りながら歌いました。すると、足が滑って、おじいさんも穴の中に落ちてしまいました。穴の中には、たくさんのねずみがいました。ねずみたちは「ようこそ、おじいさん。おむすびをありがとう」と言って、美味しいご飯を出してくれました。

おじいさんはねずみたちと一緒に、歌ったり踊ったりして遊びました。帰る前に、ねずみたちは小さな箱をくれました。「これはお礼の宝物です。家に帰ってから開けてください。」おじいさんは「ありがとう」と言って、家に帰りました。箱の中には、たくさんの小判が入っていました。

隣に欲張りなおじいさんが住んでいました。話を聞いて、「私もお金がほしい」と思いました。次の日、欲張りなおじいさんは山に行って、わざとおむすびを穴に落としました。穴の中から歌が聞こえると、待たないで、すぐに穴の中に飛び込みました。

ねずみたちはびっくりしました。欲張りなおじいさんは「宝物をたくさんくれ。優しいおじいさんより、もっとほしい」と大きな声で言いました。それから、ねずみを捕まえたいと思って、「にゃーお」と猫の鳴き声を出しました。ねずみたちは怖くて、急いで逃げました。

部屋の中は暗くなりました。欲張りなおじいさんは何も見えなくて、宝物ももらえないで、一人で穴の中に残りました。優しいおじいさんとおばあさんは、その後もずっと幸せに暮らしました。