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JLPT N5物語

王様の耳はロバの耳

秘密を守る床屋さんの楽しいお話。

昔々、ある国に王様がいました。王様はいつも大きな帽子を被っていました。誰も王様の本当の頭を見ることはできませんでした。

王様には秘密がありました。王様の耳は、ロバの耳と同じだったからです。王様は、髪を切る人にだけこの秘密を見せました。

その人は「王様の秘密は誰にも言ってはいけない」と言われました。しかし、彼は誰かに言いたくてたまりませんでした。言うことができないので、とても苦しくなりました。

男は、誰もいない山の中へ行きました。そして、大きな声で「王様の耳はロバの耳!」と叫びました。すると、気持ちがとてもよくなりました。

次の年、その場所に草が生えました。風が吹くと、草が「王様の耳はロバの耳」と歌いました。すぐに、国中の人が王様の秘密を知るでしょう。

でも、王様は怒りませんでした。王様は帽子を取って、「私の耳はロバの耳だ」とみんなに見せました。みんなは正直な王様が一番好きになりました。