家族・親戚
日本語では、誰の家族について話しているか、またどのくらいフォーマルな場面かによって、使う言葉が変わります。
先生、上司、初対面の人などに自分の家族のことを話すときは、謙譲語(父、母、兄など)を使います。ここで「お父さん」「お母さん」を使うと、自分の家族を持ち上げている印象を与えてしまいます。
例文
父は銀行に勤めています。
母が作ったケーキです。
兄は来年結婚します。
親しい友達との日常会話では、自分の家族のことをお父さん・お母さん・お兄ちゃんと言うのが自然です。「父」「母」「兄」だとかたく聞こえます。うちのと合わせて使うことも多いです。
例文
うちのお父さん、厳しいんだよ。
お母さんに聞いてみる。
お兄ちゃんが買ってくれた。
相手の家族について話すときは、必ず尊敬語(お父さん、お母さんなど)を使います。カジュアルな場面でも、他人の家族には尊敬語を使うのが基本です。
例文
お父さんはお元気ですか。
お姉さんは何をしていますか。
お子さんはおいくつですか。
自分の家族の目上の人に直接話しかけるときは、尊敬語を呼びかけとして使います。自分の父親に「ちち」とは呼びません。「ちち」は外部の人に父のことを話すときだけ使います。
くだけた家庭では、パパ・ママ、おばあちゃん(おばあさんの代わり)、お兄ちゃん(お兄さんの代わり)なども普通に使います。
例文
お父さん、明日何時に帰る?
お母さん、ご飯まだ?
おばあちゃん、これ食べて。
「夫」「妻」以外にも、配偶者の呼び方にはさまざまなニュアンスがあります。
- 夫(おっと)— 中立的で現代的。フォーマルな場面で最も無難
- 主人(しゅじん)— 伝統的だが「主(あるじ)」の意味があり、古い印象を受ける人も
- 旦那(だんな)— カジュアルで、友達同士の会話でよく使う(うちの旦那)
- 妻(つま)— 中立的で現代的
- 家内(かない)—「家の内」の意味で、やや古い印象
- 嫁(よめ)— カジュアルで広く使われるが、本来は「花嫁・息子の妻」の意味も
例文
夫は出張中です。
うちの旦那が作ってくれた。
妻は医者です。
うちの嫁、料理うまいんだよ。
兄弟(きょうだい)は本来「兄と弟」の意味ですが、日常的には性別を問わず「きょうだい」全般を指す言葉として使われます。「兄弟はいますか」と聞かれたら、姉や妹も含めた質問です。
姉妹(しまい)は女性だけの場合に使います。
兄弟姉妹(きょうだいしまい)はすべてを明確に含む表現ですが、主に文章やフォーマルな場面で使われます。会話では「兄弟」だけで十分です。
例文
兄弟はいますか。
三人兄弟です。
姉妹で旅行に行った。
兄弟姉妹は全部で五人です。