1他人から物・行為・好意などを受け取ること。受け手が主語になり、相手は「〜に/〜から」で示される。「あげる」(自分→相手)「くれる」(相手→自分側、与え手が主語)と並ぶ授受表現の中核で、相手を立てる場面では謙譲語「いただく」を使う。漢字「貰う」はあまり使われず、ふつう仮名で書く。
友達に本をもらった。
誕生日にお父さんから新しい時計をもらった。
サンプルを一つもらってもいいですか。
お給料を毎月二十五日にもらっています。
2動詞のて形に付いて「〜てもらう」の形になり、誰かに頼んで自分(または身内)のために行為をしてもらう、という授受の意味を表す補助動詞。文の主語は受け手(話し手側)で、行為者は「〜に」で示される。「〜てくれる」(行為者が主語)と方向は同じ恩恵だが、視点が異なる:先生に直してもらう/先生が直してくれる。依頼の言い方「〜てもらえますか/いただけますか」も基本表現。
先生に作文を直してもらった。
友達に駅まで送ってもらった。
この書類、明日までに見てもらえますか。
母にお弁当を作ってもらっている。
ちょっと荷物を持ってもらえる?
3(口語的)パンチ・批判・反撃などのよくないものを『受ける』『食らう』こと。ボクシングや格闘技、議論の場面などで使う。「一発もらう」「厳しい指摘をもらう」のように、ダメージや影響を被るニュアンス。
試合で顔面にパンチを何発ももらった。
プレゼンで厳しい質問をもらって、答えに詰まった。
4(口語的)誰かから病気・感染症を『うつされる』こと。「風邪をもらう」「インフルエンザをもらう」のように使う。本来「もらう」は好意的なものを受け取る動詞だが、皮肉や冗談、軽い口語表現として広く使われる。
満員電車で風邪をもらってしまった。
子どもが保育園からインフルエンザをもらってきた。