1ある物より高い位置・上方にあること、またその場所。最も基本的な空間的な意味の「上(うえ)」で、N5レベルの基礎語彙。
テーブルの上にコップを置いた。
上を見ると、月が出ていた。
雲の上を飛行機が飛んでいる。
本棚の一番上の段に辞書を並べた。
2物の最も高い部分・頂点、または「いちばん上」の場所。山頂や階段の最上部などを指す。
山の上から見える景色は最高だった。
階段の上で待っているね。
短歌の上の句をまず覚える。
3ある面の上に何かが接している、または載っている状態を表す。「〜の上に〜がある/のっている/落ちている」のように使う。
雪の上に小さな足跡が残っていた。
床の上にこぼれた水を拭いた。
白い紙の上にインクが一滴落ちた。
4文章・書面の中で、前に述べたこと(前述・上に書いたこと)を指す表現。「上で述べた」「上の表」のように、「上記(じょうき)」と同じ感覚で使う。
上で述べた理由により、計画を変更します。
上の表をご覧ください。
上の通り、申請には三営業日かかります。
5地位・等級・能力などが他より優れていること。「上の人(地位が上の人)」「実力が一枚上」のように、優位や上位を表す。
彼は私より一枚上の実力がある。
上の人に相談してから決めたほうがいい。
上には上がいるものだ。
6自分より年齢が上、または年長であること。「年上(としうえ)」「三つ上の兄」のように、年齢の上下を表す場面でよく使う。
兄は私より三つ上です。
年上の人にはきちんと敬語を使いなさい。
彼女は私より一つ上の先輩だ。
7「Nの上で(は)/Nの上の〜」の形で、「〜という観点では・〜の面では」を表す。「数字の上では」「形の上では」「経験の上では」などのように使う。名詞に直接付く接尾辞「〜上(じょう)」とは別の文型なので注意。
数字の上では業績は上がっている。
形の上では契約を結んだが、実態が伴っていない。
経験の上では彼にかなわない。
8「〜上に」の形で、「それに加えて/そのうえ」を表す文型。良いことや悪いことを重ねて述べるときに使う(N3レベルの文法)。
このレストランは安い上においしい。
道に迷った上に、雨まで降ってきた。
彼は頭がいい上に、努力家だ。
9「〜た上で」の形で、「〜してから/〜した結果として」を表す文型。判断や行動の前提として、何かを完了させたことを示す(N3レベルの文法)。
よく考えた上でお返事します。
親と相談した上で決めたいと思います。
内容を確認した上でサインしてください。
10「〜上は」の形で、「〜である以上は/〜したからには」を表す文型。覚悟や責任、当然の結論を述べるときに使う、やや硬い表現。
引き受けた上は、最後まで責任を持ってやります。
約束した上は守らなければならない。
やると決めた上は、迷っている時間はない。
11人を表す語に付いて敬意を示す古風な接尾辞。「父上(ちちうえ)」「母上(ははうえ)」「兄上(あにうえ)」のように使われ、現代では時代劇や非常にかしこまった場面に限られる。
父上、ご無事でお帰りなさいませ。
母上はお元気でいらっしゃいますか。
12(古語)天皇・将軍・大名などの主君を指す尊称。現代日本語ではほぼ使われず、歴史書や時代劇にのみ現れる。「お上(おかみ)」のような派生形は別の項目で扱われる。