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JLPT N2日常生活

環境問題と日常生活

身近な行動から始める環境保護の取り組み。

環境問題と聞くと、地球温暖化や海面上昇といった、自分一人の力ではどうにもならない大きな話を思い浮かべがちです。しかし、毎日の暮らしを少し見直してみると、家庭から出るごみやエネルギーの使い方など、改善できる点が意外と多いことに気づきます。私自身、三年ほど前から少しずつ習慣を変えてきましたが、無理なく続けられる工夫こそが大切だと感じています。

きっかけは、2020年に始まったレジ袋の有料化でした。一枚三円という値段は決して高くないものの、毎回お金を払うのは何となく気が引けるもので、自然とエコバッグを持ち歩くようになりました。この制度の導入にともなって、コンビニやドラッグストアでも袋を断る人が一気に増えたように思います。最初は忘れて取りに戻ることもありましたが、カバンに小さく畳めるタイプを常備するようになってからは、ほとんど困らなくなりました。

買い物の場面のみならず、台所でも工夫できることはたくさんあります。我が家では、週に一度、冷蔵庫の中身をすべて確認してから献立を考えるようにしています。野菜の切れ端は捨てずに冷凍しておき、週末にまとめてスープの出汁に使うと、ちょっとした節約にもなります。食品ロスの問題は深刻で、まだ食べられるはずの食料が日本全体で年間約五百万トンも廃棄されているといいますから、見過ごすわけにはいきません。

スーパーをはじめ、コンビニでも閉店前に値引きシールが貼られた商品が並ぶようになりました。賞味期限が近いだけに、その日のうちに使い切る前提で買うのですが、味も品質も普段とほとんど変わりません。安く買えるうえに食品ロス削減にもつながるのですから、利用しない手はないでしょう。

電気の使い方を見直したのも、この数年の大きな変化です。エアコンの設定温度を夏は一度上げ、冬は一度下げるだけで、年間の電力消費量がかなり減るそうです。最初は暑さや寒さが気になるのではないかと心配していましたが、扇風機や厚着で十分対応できるものだと分かりました。古い家電を省エネ型に買い替えるだけでも、電気代が月に二、三千円下がる場合があり、長い目で見れば決して高い投資ではありません。

水の使い方にも気を配るようになりました。歯を磨く間に水を出しっぱなしにしていた頃を思うと、ずいぶん意識が変わったものです。お風呂の残り湯を洗濯に使うのも、慣れてしまえば手間ではなく、月々の水道料金にもはっきりと表れます。シャワーの時間を五分以内に抑える、食器を洗う前に油汚れを古布で拭き取るといった小さな工夫の積み重ねが、結局のところ一番効きます。

移動手段については、近場ならできるだけ歩くか自転車を使うようにしています。車に頼りきりの生活を続けていては、運動不足にもなりかねないし、二酸化炭素の排出量も増える一方です。雨の日や荷物が多い日はもちろん車を使いますが、徒歩で行ける距離をわざわざ車で済ませる必要はないと考えるようになりました。

もちろん、個人の努力には限界があります。企業や政府の取り組みなしには、本当の意味での解決は望めないでしょう。それでも、消費者の選択が市場を動かしうるという事実は無視できません。エコ商品を選び続ける人が増えれば、企業もそれに応えて商品開発を進めざるを得なくなります。

完璧を目指す必要はないと思います。ペットボトル飲料をたまに買うこともありますし、出張で飛行機を利用することもあります。大切なのは、できる範囲で続けることであり、罪悪感に駆られて極端な生活を強いるのは、かえって長続きしないものです。家族や同僚と話していても、無理して頑張っている人ほど途中で挫折してしまう傾向があるように感じます。

地球の未来を考えると、私たち一人ひとりの選択が積み重なって、社会を少しずつ変えていくものなのだと信じたい気持ちでいっぱいです。毎日の小さな行動が、十年後、二十年後の環境につながっていることを意識しながら、これからも自分なりの暮らし方を続けていきたいと思います。

— 完 —