1外から中へ移動して入ること。部屋・建物・乗り物・場所などに入る、最も基本的で日常的な意味。「入る」を「はいる」と読む用法はこの意味が中心。
靴を脱いで部屋に入ってください。
電車にぎりぎり間に合って、ドアが閉まる前に入った。
雨が降ってきたから、急いで店に入ろう。
猫が窓から家に入ってきた。
プールに入る前にシャワーを浴びてください。
2学校・会社・部活・組織などに加入する、所属する。日本語では「大学に入る」「会社に入る」「テニス部に入る」のように、入学・入社・加入の文脈で広く使う。
妹は来年大学に入る予定だ。
新卒で大手商社に入った。
高校では吹奏楽部に入っていた。
卒業後は政治の世界に入りたい。
3ある範囲・分類・容器・リストなどに含まれていること。「〜に入っている」の形で、中身として存在する、所属する、対象に含まれる、という状態を表す。
この値段に消費税は入っていますか?
あなたの名前は招待客リストに入っている。
この箱には何が入っているの?
アボカドは野菜ではなく果物に入る。
4物が容器・場所・空間に収まること。サイズや容量が合って収納・収容できる状態。可能の意味合いを含み、「入らない」は『収まらない・スペースが足りない』ことを表す。
このスーツケース、コートまで入りそうだ。
ソファが大きすぎて、エレベーターに入らなかった。
この会場は1000人ぐらいまで入る。
5新しい制度・機能・人員・設備などが導入される、組み込まれること。組織にメンバーが入ることや、システムに新機能が入ることなどを指す。
今月から新しいシステムが入った。
うちのチームに新しいデザイナーが入った。
アップデートで便利な機能がいくつか入った。
6お金や報酬、収入として手に入ること。給料が振り込まれる、注文が入る、利益が出る、といった文脈で使う。
今日、給料が口座に入った。
新しい仕事の注文が次々に入っている。
副業で月に少し収入が入るようになった。
7得点・票などが記録される、加算されること。スポーツで点が入る、選挙で票が入る、評価が入るなど。
後半に逆転ゴールが入った。
彼にはたくさんの票が入った。
あと一点入れば優勝だ。
8電源やスイッチが入って、装置・機能が作動し始めること。「電源が入る」「エンジンが入る」「明かりが入る」など。
停電のあと、ようやく電気が入った。
古いパソコンは電源が入るまで時間がかかる。
寒いから、もう暖房が入っているはずだ。
9ある時期・段階・場面に入ること。月や季節に入る、議題や話の本題に入る、交渉や本格的な作業を始める、など時間的・段階的な開始を表す。
もう12月に入ったから、年末の準備を始めよう。
前置きはこのへんにして、本題に入りましょう。
来週から新しいプロジェクトに入る。
話し合いは交渉の最終段階に入った。
10ガラスや壁、骨などに亀裂・ひびが生じること。「ひびが入る」「亀裂が入る」が定型表現。比喩的に人間関係や信頼に「ひびが入る」とも言う。
落としたグラスにひびが入ってしまった。
あの一件で二人の友情にひびが入った。
11気持ち・力・気合い・集中などが注がれている状態。「力が入る」「気合いが入る」「身が入る」のように、人の精神や身体的な力が込められていることを表す。
明日の試合に向けて、彼の練習はいつも以上に気合いが入っていた。
緊張して手に力が入りすぎた。
心配ごとがあって仕事に身が入らない。
12お茶やコーヒーなどの飲み物が淹れ終わって、飲める状態になること。「お茶が入る」は「お茶ができる・淹れられる」という意味の慣用的な言い方。
お茶が入りましたよ、どうぞ。
コーヒーが入ったら呼んでください。
13酒・アルコールが体内に入って酔いが回ること。「お酒が入ると〜」のように、飲酒後の状態の変化を表す慣用的な使い方。
お酒が入ると、彼はよくしゃべるようになる。
少し入っただけで、もう顔が真っ赤だ。