むかしむかし、右の頬に大きなこぶのあるおじいさんが住んでいました。働き者だったので、こぶがあっても気にせず、いつものように山へ木を切りに出かけていました。
很久很久以前,有一位右臉頰上長著一個大肉瘤的老爺爺。 因為他是個勤快人,根本不把肉瘤當回事,照樣天天上山砍柴。
ある日の夕方、空がにわかにかき曇り、激しい雨が降り出しました。おじいさんは大きな木のうろを見つけ、そこでしばらく雨やどりをすることにしました。やがて疲れて、うろの中でうとうとしてしまったのです。
一天傍晚,天空突然陰沉下來,大雨傾盆而至。 老爺爺在山中找到一棵大樹的樹洞,決定在裡頭躲一陣子雨。 不一會兒,疲倦的他便在洞裡迷迷糊糊地打起盹來。
真夜中、外からにぎやかな笛や太鼓の音が聞こえてきました。そっとのぞいてみると、ぞっとするような姿の鬼たちが、たき火を囲んで宴会を開いていたのです。
到了半夜,外頭傳來了熱鬧的笛聲和鼓聲。 他悄悄地往外一瞧,只見一群面目可怕的鬼怪圍著一堆熊熊大火,正開著宴會。
鬼たちはお酒を飲んだり歌ったりして、それは楽しそうでした。最初はこわくてふるえていたおじいさんも、見ているうちにだんだん気持ちがうきうきしてきました。
鬼怪們又是喝酒又是唱歌,看上去開心得不得了。 一開始還嚇得發抖的老爺爺,看著看著,心裡也漸漸高興起來了。
おじいさんはもともと踊りが大好きだったので、こぶがあるにもかかわらず、思わず外へ飛び出し、鬼たちの輪の中で踊り始めました。手や足の動きはなめらかで、表情も生き生きとしています。
老爺爺原本就喜歡跳舞,儘管臉上有那個肉瘤,他還是忍不住跳了出去,加入了鬼怪們的圈子。 手和腳的動作乾淨俐落,神情也十分生動。
「これは見事な踊りじゃ」と鬼の親分は手を打って大喜びしました。宴会は夜明け近くまでにぎやかに続き、おじいさんも踊り疲れるまで楽しみ続けたのです。
「這舞跳得真精彩! 」鬼首領拍手大喜。 宴會一直熱鬧到天快亮的時候,老爺爺也盡情跳到了筋疲力盡。
「明日の夜もぜひ踊りに来てくれ。約束を破らないように、お前のこぶをわしらが預かっておこう」と親分は言い、おじいさんの頬から大きなこぶをきれいに取り去ってしまいました。
「明天晚上一定還要來跳喔。 為了讓你別失約,我們先把你的肉瘤替你保管著,」首領說著,乾淨俐落地把老爺爺臉上的大肉瘤摘了下來。
びっくりするほど軽くなった頬を撫でながら、おじいさんは夜明けの山道を大喜びで家へ向かいました。事のしだいを聞いたおばあさんも、おじいさんの顔を何度も見つめては泣いて喜んだということです。
撫摸著輕得讓人吃驚的臉頰,老爺爺在天將亮的山路上歡天喜地地往家走。 聽了事情經過的老奶奶,據說也是看著老爺爺的臉,一次次落下高興的眼淚。
この話は、たちまち村中に広まりました。隣に住む、左の頬にこぶのあるおじいさんは、それを聞いて「自分も鬼に頼めば、こぶを取ってもらえるに違いない」と考えました。
這件事很快就傳遍了整個村子。 隔壁住著一位左臉頰上有肉瘤的老爺爺,他聽了之後心想:「我也去求鬼怪,肯定也能把肉瘤摘掉。 」
その夜、隣のおじいさんは同じ山へ出かけ、同じ木のうろに隠れました。やがて鬼たちの宴会が始まると、彼は無理やり輪の中に飛び込んで踊り出しました。
當天夜裡,隔壁的老爺爺便去了同一座山,躲在同一棵樹的樹洞裡。 等到鬼怪們的宴會一開始,他就硬擠進圈子裡跳起舞來。
しかし、隣のおじいさんは踊りが下手で、ぎこちなく足を踏んでばかりいます。鬼たちは「これではせっかくの酒もまずくなる」と腹を立て、「もう来るな。これを返してやるから帰れ」と怒鳴りました。
可是,隔壁的老爺爺舞技很差,每一步都笨拙得很。 鬼怪們勃然大怒,罵道:「這樣下去連酒都要被你跳得難喝了。 別再來了,把這個還給你,給我滾! 」
そして、昨日預かった大きなこぶを、隣のおじいさんの右の頬にくっつけてしまったのです。結局、隣のおじいさんは両方の頬に重たいこぶを抱えて、すごすごと家に帰るしかありませんでした。同じことをしたつもりでも、心がけ次第で結末はずいぶん違うものですね。
說著,就把昨天替別人保管的大肉瘤,啪地一下貼到了隔壁老爺爺的右臉頰上。 結果,可憐的他只好兩邊臉都頂著大肉瘤,灰溜溜地回了家。 同樣的事情,懷著不同的心態去做,結局竟然會差得這麼遠啊。