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JLPT N3日常生活

結婚式に出席する

招待状の到着からご祝儀の準備、当日の受付・挙式・披露宴・引き出物まで、日本の結婚式に出席する一日を、マナーや作法とともに描きます。

先月、大学時代からの親友である美咲から、結婚式の招待状が届きました。封を開けると、上品な薄ピンクの台紙に金文字で式の日取りが印刷されており、返信用のはがきも丁寧に同封されていました。出席に丸を付けてポストに投函した瞬間から、私の頭の中は当日の準備のことでいっぱいになりました。日本の結婚式に出るのは数年ぶりだったので、忘れている作法もある気がして、まずは本やネットでマナーを調べ直すことにしました。

最初に悩んだのは、やはりご祝儀です。友人として出席する場合、相場は三万円というのが一般的だとのことです。偶数は「割り切れる=別れ」を連想させることから縁起が悪いとされ、二万円や四万円は避けるのが無難です。新札を用意して、ふくさに包んで持っていくのが大人のマナーだと教わりました。

ご祝儀袋にも実は細かい決まりがあります。表書きには「寿」や「御結婚御祝」と書き、毛筆や筆ペンを使って、できるだけ濃い墨で書くのが礼儀とされています。私は字に自信がないので、夫に何度も練習してもらった上で清書を頼みました。袋の選び方一つによって、相手への気持ちの伝わり方が変わってくるのだと改めて感じました。

服装に関しても、悩みは尽きません。白は花嫁の色なので、ゲストは絶対に着るわけにはいかないというのが一番の鉄則です。黒一色のドレスも喪服を連想させるため、明るい色のショールや華やかなアクセサリーで印象を和らげる工夫が必要です。私はネイビーのワンピースに、母から借りたパールのネックレスを合わせることにしました。

式の当日は、ホテルのロビーで受付に並ぶところから始まります。芳名帳に名前を書き、ふくさからご祝儀袋を取り出して両手で渡す——この所作さえきちんとできれば、第一印象は十分だと言われています。チャペルでの挙式では、扉が開く音とともにオルガンの旋律が響き、新郎新婦が誓いの言葉を交わす場面で、思わず涙がこぼれてしまいました。日本の結婚式は、欧米のスタイルと和の儀式が融合した独自の文化として発展してきたのだと、改めて実感しました。

披露宴の会場に進むと、雰囲気は一気に華やかになります。シャンパンで乾杯したあと、コース料理が運ばれてくるたびに会場のざわめきが大きくなり、友人代表のスピーチや余興で笑いと拍手が絶えませんでした。新郎新婦からゲスト一人一人へのキャンドルサービスが行われるにつれて、会場全体が温かなオレンジ色の光に包まれていきました。お色直しを終えた美咲が再び現れた瞬間、その美しさに息をのまずにはいられませんでした。

式の最後には、引き出物として上品な紙袋を手渡されました。中にはカタログギフトと焼き菓子、そして二人の名前が入った小さなお礼状が入っていました。事前にしっかり準備したおかげで、当日は余計なことを心配せずに、心から二人を祝福することができました。心を込めて「おめでとう」と伝えられた一日は、私自身にとっても忘れられない思い出になりました。

— 完 —