願望表現

「~たい」「ほしい」「~てほしい」を使った願望表現を学びましょう。

日本語の願望表現

日本語には、何を望むか、誰の望みかによって異なる表現パターンがあります。

~たい は話し手の動作への願望(「~したい」)、ほしい はものへの願望(「~がほしい」)、~てほしい は他者への依頼・願望(「~してほしい」)、~たがる は第三者の願望を表します。第三者の気持ちを直接述べることは日本語では控えるため、~たがる を使います。

~たいほしい はどちらもい形容詞と同じように活用します。否定形、過去形、て形の変化もい形容詞と同じパターンです。

~たい — 動作への願望

動詞のます形の語幹に たい をつけます。い形容詞と同じように活用します。

ます形語幹 + たい

  • 行きます → 行き たい
  • 食べます → 食べ たい
  • します → し たい
~たい では、助詞「を」が「が」に変わることがあります。~たい は状態を表すため、「水を飲みたい」「水が飲みたい」のどちらも正しい表現です。口語では「が」の方がやや自然です。

例文

  • 日本に行きたいです。

  • 冷たいものが飲みたい。

  • 新しいパソコンが買いたいです。

  • もっと日本語を勉強したいです。

~たくない — 否定形

~たい はい形容詞と同じように活用するため、否定形・過去形もい形容詞のパターンに従います:

  • 否定: ~た くない
  • 過去: ~た かった
  • 過去否定: ~た くなかった

例文

  • 今日はどこにも行きたくないです。

  • あの映画は見たくなかった。

  • 野菜を食べたくない。

~たがる — 第三者の願望

日本語では他者の感情を直接的に述べる(彼は行きたい)と不自然です。第三者の願望には たいたがる に置き換えます。たがる は五段動詞として活用します。

ます形語幹 + たがる

  • 行きたい → 行き たがる
  • 食べたい → 食べ たがる

進行中の状態は ~たがっている で表します。

例文

  • 弟は新しいゲームを買いたがっています。

  • 子供たちは外で遊びたがっている。

  • 彼女はその話を聞きたがらなかった。

ほしい — ものへの願望

ほしい は「望んでいる」を意味するい形容詞です。欲しいものは で示します。

[もの] がほしい

~たい と同様にい形容詞として活用します:ほしくない、ほしかった、ほしくなかった。第三者には ほしがる / ほしがっている を使います。

例文

  • 新しい靴がほしいです。

  • もっと時間がほしい。

  • 子供のとき、犬がほしかった。

  • 何もほしくないです。

~てほしい — 他者への願望

動詞のて形に ほしい をつけると、他者に動作を望む表現になります。動作をする人は で示します。

[人] に [て形] + ほしい

否定の依頼(「~しないでほしい」)には ~ないでほしい を使います。

例文

  • 手伝ってほしいんですが。

  • 静かにしてほしい。

  • もう少し早く来てほしかったです。

  • ここで写真を撮らないでほしい。

~たい と ほしい の違い

~たい動作 への願望(動詞)、ほしいもの への願望(名詞)です。動作に関わる願望には ~たい を、所有や受け取りに関わるものには ほしい を使います。

~てほしい は両者の橋渡し的表現で、他者の動作 を望む場合に使います。

例文

  • 水が飲みたいです。

    水がほしいです。

  • 日本語を教えてほしい。

    日本語を勉強したい。

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