引用・伝聞表現
引用・伝聞表現(と言う・と思う・って・という・そうだ)を学びましょう。
引用・伝聞表現
日本語では助詞 と を使って、直接引用(そのままの言葉)と間接引用(要約した内容)の両方を表します。英語と異なり、間接引用でも時制は元のままです。
と はさまざまな動詞と組み合わせて使います:と言う(発言)、と思う(思考)、と聞く(伝聞)など。くだけた話し言葉では と が って に短縮されます。
関連する表現として、名詞を修飾して「~と呼ばれる」という意味の という と、情報源を特定せずに伝聞を伝える そうだ があります。
引用する内容を と言う の前に置きます。直接引用では「 」で囲み、間接引用では普通形を使います。
直接引用: 「そのままの言葉」と言う間接引用: [普通形] + と言う
- 「行きます」と言った(直接引用)
- 行くと言った(間接引用)
言う は通常通り活用します:言います(丁寧形)、言った(過去形)、言っていた(進行形)。
例文
先生は「明日テストがあります」と言いました。
彼女は忙しいと言っていた。
友達が来週引っ越すと言った。
母は「早く寝なさい」と言います。
普通形 の後に と思う をつけて、自分の考えや意見を表します。
[普通形] + と思う / と思います
- おいしいと思う
- 来ないと思う
と思う は話し手自身の考えに使います。第三者の考えには と思っている を使うか、たぶん などの言葉を添えます。
例文
明日は雨が降ると思います。
この映画はおもしろいと思う。
彼は来ないと思います。
日本語は難しくないと思う。
と思っている は、継続的な考えや以前から検討している計画を表します。と思う との違いは主に2つあります:
1. 意向の表現: と思っている は以前から考えている計画、と思う は今まさに思いついた考えを示します。 - 行こうと思う(今決めた) - 行こうと思っている(前から計画している)
2. 第三者の考え: と思っている は他者の考えを述べることができますが、と思う はできません。 - 彼はまだ正しいと思っている
例文
来年、日本に行こうと思っています。
転職しようと思っている。
彼女はまだ怒っていると思っています。
くだけた話し言葉では、って が と の代わりに使われます。と言う、と聞く などの引用動詞を省略して、って だけで文を終えることもできます。
[内容] + って
- 来るって(来ると言っていた)
- おいしいって聞いた(おいしいと聞いた)
なんて は疑問形で、「何と言った?」という意味です。
例文
田中さん、明日来るって。
あの店、おいしいって聞いた。
彼女、もう帰ったって。
なんて言った?
という は名詞を修飾し、「~という名前の」「~と呼ばれる」という意味を表します。聞き手が知らないかもしれないものを紹介・特定する際に使います。
[名前・説明] + という + 名詞
- 田中という人(田中と呼ばれる人)
- 「ありがとう」という言葉
くだけた話し言葉では、という が っていう や ってゆう に縮まります。
例文
「鬼滅の刃」という漫画を読んだことがありますか。
東京スカイツリーという建物は634メートルあります。
田中というお客様からお電話がありました。
「もったいない」という言葉は日本語から来ました。
動詞・形容詞・名詞の 普通形 に そうだ をつけると、他者から聞いた情報を伝える表現になります。と言う と異なり、情報源を特定しません。
[普通形] + そうだ / そうです
- 降るそうだ(雨が降ると聞いた)
- おいしいそうだ(おいしいと聞いた)
- 学生だそうだ(学生だと聞いた)
な形容詞と名詞には、辞書形にそのまま そうだ をつけます:静かだそうだ、先生だそうだ。
例文
明日は雪が降るそうです。
あのレストランはおいしいそうだ。
彼は来月結婚するそうです。
この辺りは昔、海だったそうだ。